「勝ち点を積み上げる」ことって、「売上をあげる」ことと同じなのだ
昨日、明治安田生命Jリーグが全日程を終えた。
ここからほとんどのクラブがオフに入り、来年のキャンプまで休養を取る。
そしてオフを終え、来年の1月になると、キャンプがスタートする。
その頃になるとよく耳にするのが、
「今年は勝ち点50を目指し、残留争いに巻き込まれないチームを目指す」
「今年はACL出場を目指す」
そう。
監督のチーム作りの方針や抱負である。
どちらもよく聞くセリフだが、私は前者のコメントをする監督には期待がもてるが、後者の監督にはあまり信用ができない。
何故なら、前者の監督は取るべき勝ち点から逆算をしてチーム作りをしているからである。
試合毎に目標勝ち点を算出、何勝何敗何分けするかを対戦相手毎に目算している。
届く目標なのか、そうでないのかがイメージしやすい。
一方、後者の監督も細かく考えているはずだが、「ACL出場を目指す」ってどういうチームなのかイメージがしづらい。
川崎フロンターレにも勝たないといけないの?
それとも引き分けで御の字なの?
目指す姿がイメージできないのである。
あれ?
でもこれって売上戦略と同じ?
①目標を設定する
勝ち点 :目標勝ち点を設定する
売上戦略:売上目標を設定する
②予測する
勝ち点 :キャンプ前のチーム状態で勝ち点何点取れるか予測する
売上戦略:売上予測を立てる
③差分を明確にする
勝ち点 :キャンプ前の状態と目標では勝ち点で何点の差があるか
売上戦略:売上予測と目標の差分はいくらか
④差分を埋める
勝ち点 :差分を埋める為に何が必要か考え、トレーニングを行う
売上戦略:差分を埋めるアクションを考え、実行する
この他にも、イレギュラーな事例を事前に想定しておく。
サッカーであれば、
①「夏に主力選手が移籍する」
②「シーズン開幕直後や夏場にケガ人が出る」 など
営業戦略であれば
①「競合他社が新商品を投入」
②「エース社員が転職」
③「法改正」 など
このようなイレギュラー事例が起きても良いように、特定の個人や商品に偏らないような戦略を立てるのである。
ここまで監督(マネージャー)がイメージをして、そのイメージを選手(部下)にどれだけ具体的に落とし込めるかで、優勝(売上アップ)できるかどうかが変わるのである。
まさに勝ち点を積み上げることは、売上を上げることと同義なのである。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。