戦争の極意から学ぶ「試合の勝ち負けを分けるポイント」③4Fの原理
戦争の極意から学ぶシリーズ3つ目は「4Fの原理」。
参考文献:「戦術の名著を読む」木元寛明
前回は戦闘力の原理について説明をした。
戦闘力には原理があり、いかに集めて動かすか、がポイントであった。
そして、もう一つ原理を紹介したい。
それが「4Fの原理」である。
戦闘には以下4つの機能のもとで行われる。
①Find(情報機能)
②Fix(拘束機能・敵の行動の自由を阻止・制限)
③Fight(打撃機能)
④Finish(戦果の拾得)
頭文字を取って、「4Fの原理」と呼ぶ。
①Find(情報機能)
これは情報収集のことを指す。
スポーツで言うと、相手チームの取る戦術やスターティングメンバーの予測などを立てる為に過去の試合などから、情報を収集するなどだ。
②Fix(拘束機能・敵の行動の自由を阻止・制限)
その情報を元に、敵をいかに拘束し、自由に行動させないようにするか。
相手のエースをマークしたり、攻撃の中心になっている選手を複数人数でマークすることで、自由に行動できないように相手の動きを制限する。
③Fight(打撃機能)
戦闘において最も重要ともいえる打撃機能。
これは、ゴールを決める為にシュートを打ったり、ドリブルで相手を抜いたり、試合で勝つために最も必要な要素である。
④Finish(戦果の拾得)
そして4つ目が戦果の拾得である。
打撃により、相手よりもリードし、ルール上の勝利と呼ばれるゴールに達すること。
サッカーで言うと、90分リードを保ちながら試合を終えること。
野球であれば、リードを保ちながら、9回終了すること。
どれだけ途中で相手よりもリードしていても、試合終了時に逆転されていれば、それは敗北である。
ここまで紹介した「戦いの3要素」や「戦闘力の原理」「4Fの原理」は戦闘の根底であると言える。
これを理解することで、戦闘において何が重要かがわかる。
その上で勝つ為には具体的には何が必要なのか。
それが第4回で紹介する「戦闘力の集中」だ。
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