タイの若者がターゲットならTikTok?
2019 年のコロナ禍以降、TikTok は現在世界中で 1.67 兆のユーザーを集めて拡大し続けています。タイ国内では多くの企業はマーケティング戦略として TikTok をメイン手段の一つとして利用するようになる状況です。特にターゲットが若者ならなおさら。ここで、タイ国内の TikTok の状況、タイ人ユーザーの習慣、そしてTikTokを使うのにどんなメリット・課題があるか見てみましょう。
TikTok はいつからタイに?
中国から始まった TikTok は 2017 年世界中で利用できるようになり、2019 年頃 TikTok Thailand の本部が設立されました。コロナ禍で人々が隔離せざるを得なくなった頃、TikTok はタイでも爆発的に流行りました。
新しい SNS としての魅力はもちろん、短時間で数々のコンテンツを観れる上に、いくつかの楽しいチャレンジに参加できるポイントで隔離で溜まった退屈をなくすことができたからこそ人気になりました。特にコロナ中で友達と会えなくなった学生などの若者にとって、TikTok は友達・コミュニティーと交流できるもう一つの遊び場だと感じるでしょう。現在のメインユーザーは18〜24才の若者だと調査で判明しています。
タイの若者にとってTikTokは?
しかし、これほどの人気を得たことから、TikTok の役割はただの SNS だけではないはずだと思ってしまいますね。20代の方又は身の回りに若者がいる方なら下記2つことに気づいているかもしれません。
1.TikTok はニュースを収集できる場所
一つ、TikTok はニュースを収集するためのプラットフォームであること。Facebook や X ももちろん、最近の視聴者は SNS でニュースを読んでいます。特にコンテンツが短くて分かりやすいのが当たり前の X や TikTok は、様々なニュースを短時間で読み込むのに最適ですね。そして TikTok のコンテンツは動画のみのおかげで、視聴者は楽に情報を取り入れられるでしょう。Reuters Institution の Digital News Report 2023 によると、国別ユーザランキングでTikTok上のニュースを最も観ているのはケニア(54%)続いてはタイ(51%)でした。その要素は主にニュースを簡単で素早く観れることと、公式アナウンサーよりもインフルエンサーが注目している習慣だと考えられます。それに加えて、あくまで個人的な観察ですが、大手のニュース番組が取り上げていないゴシップ系・炎上系のニュースはよく X か TikTok でバズっていて、必ず注目されることも一つの要素なのではないかと考えられます。
2.TikTok は一つの Search Engine になっていく
もう一つは TikTok が Search Engine の一つになっていくことです。このポイントは実に興味深いと感じます。上記述べたように TikTok に載せる動画は、内容がまとまって分かりやすいでないといけないのが必須です。よって、ある疑問に対して素早く回答を探すのに TikTok で調べる人が増加している傾向です。また、コンテンツの内容は人間であるクリエーターが調べて要約・分析してくれたと認識があるため、自分で調べて考える手間がかからない印象があるでしょう。さらに、その分野が得意なインフルエンサーなら信頼性が高く、「この人が言うから間違いないはず」と視聴者が感じるかもしれません。最近のタイ学生は TikTok で情報を調べて宿題を回答するようになったと SNS で教師同士の悩み相談も耳にしたことがあります。
以上の2点から見ると、タイ若者にとって TikTok は SNS だけではなくニュース収集手段と Search Engine だと言えるでしょう。
TikTok で宣伝するメリット・課題
最後に TikTok を使うメリットと課題をまとめてみましょう。
メリット
早くコンテンツ拡散できる
動画を優先する SNS トレンドに向いている
若者の視聴者にコンテンツをアピールできる
チャンネルをフォローしていないユーザーにもコンテンツを表示するアルゴリズム
タイ国内のユーザーは4,028万人もいる(ByteDanceより)、その80%は Future Spending Users である若者
タレント、コメディー、グルメ・トラベル、ダンスの基礎、美容・ファッションといった人気コンテンツに準ずる商品・サービスならアドバンテージあり
課題
誰でもエキスパートとしてアピールできる環境で情報の信頼性はまだ問われる
コンテンツ内容の詳細に制限がある
簡潔に言うと、もしタイの若者がターゲットならTikTokは効率的な手段の一つと言えるでしょう。さらに確実に結果を出すならインフルエンサーとコラボする手もあります。そしてもちろん、年齢を問わずお客様の注目を集めたいなら、30代以上のユーザーが活発の Facebook などといった他の SNS を同時に利用することもできます。いわゆるこれから先もポテンシャルが高いプラットフォームです。
執筆者:KIN
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