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アサーティブコミュニケーションで心理的安全性の確保と主体性、意欲を育てる

これはビジネスでも育児でも私が生活の中で考察したことの記録です。

何を守る?何を大切にする?

Google社が2012年から2016年大規模労働改革プロジェクトを実施し、
〝組織が生産性を上げるためには心理的安全性は欠かせないものだ”と、言うことが論理づけられ多くの企業が注目しました。

そう、成長するには心理的安全性を確保しなければなりません。これは〝人〟が成長する上でもとても重要なことだと私は考えます。

さて、この心理的安全性とは何かと言いますと、、
組織(家庭・職場・チーム・学校)の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のこと。



私が小学3年生の頃、油で汚れた給食の配膳台を片付けていたら担任の先生に大きな声で
『あんた何やってるの!?ティッシュで配膳台を拭くんじゃない‼︎余計に油伸ばしてどうすんの?』と、怒られたことがあります。もちろん、ティッシュで配膳台を拭いてしまってた私が悪いのですが、、笑
しかし、当時の私にも考えていたことがあったのです。それを火に油を注ぐと思ったのと、もしかしたら自分の考えは間違っているのでは…と思い、担任の先生に伝えられなかったのです。
日頃から威圧的だなぁ。と思っていた担任の先生ということもあったので、本当に心が縮こまる思いを数年してました。

では、どうすればよかったのでしょう?
自分の考えを伝えればよかったのだと思うのですが、一体私はどうすれば伝えることができたのでしょう。


思い返せば、自分の気持ちを伝えられない人見知りだった自分の〝性格〟というのもストレスでした。

あの時〝対等な関係性の環境〟が作れていれば違った表現ができたのではないかな?と、少し悔しく思いました。

それは社会人になって、育成する責任者の立場になっても大きな課題でした。

新しく入社した人に対し
威圧的に説明する者、
仕事をふらない者、
一方的で相手の話を聞けない者、
そんな環境で会社の、人の、成長は出来ない。と日々の業務にも追われながらもなんとかしなくては…
という思いだけを持ち続けていました。

しかし、
尊敬していた上司も退職してしまい、残された私は下っ端の責任者なりに足掻いてましたが、
またしても何も出来ず諦め退職してしまいました。

いわゆる落ちこぼれですが、
そんな私も母になり専業主婦となり、
今までの経験を自身の子育てや子どもたちの今後のためにも生かしたい。
何よりも家族で成長し続けたい。
と思うようになり、その後も色々な論文や書籍などを参考にしていきました。

そして、ようやく出会うことができた本。

相手も自分も大切にした自己表現〝アサーティブコミュニケーション〟のスキルを身につける。
そうすることで心理的安全性の確保が可能になり、
〝相手を認め、主張する。〟ことが実現することが可能。ということがわかりました。
(参考→〝日経文庫 アサーティブ・コミュニケーションより)

とても参考になった本です。


※アサーティブ・コミュニケーション
お互いの立場や主張を大切にした自己主張・自己表現のこと。



✳︎ここからは私の経験と考察のまとめです。

心理的安全性の確保が主体性と意欲を育てる?


数年の社会的変化により、人々の生活に大きな影響を及ぼしていると言われており、それは子どもたちも同様、不安や心理的葛藤というもを抱えていることが問題視されています。

子どもたちは多くのストレスを抱え
自ら考え、自ら行動できる基盤としての自分らしさ、言い換えれば「主体性」を十分に発揮することができない現状におかれていると言われています。

そこで、私が注目したのが
〝心理的安全性の確保〟というものでした。

・心理的安全性の確保が与える影響・


心理的安全性の確保はアサーティブ・コミュニケーションのスキルを身につけることで可能ということがわかりました。


では主体性というのを考えてみましょう。

主体性の〝主体〟というものは
→自主・自発・自立・自律
などに近い関係があり、教育用語では〈自主〉〈自律〉が用いられています。

▪︎自主的…他人に依存せず自分の意思で選択、決定できる。
    →子どもの自尊心を育むことで作られる。

▪︎自律性…自発的に自己規制できる場合、etc.
    →人との信頼関係を築くことで作られる。


このことから、

《主体性はコミュニケーションを通じた関わりの中で形成されている。》

《主体性を育てるためには〝他者〟との関わりが重要。》

という、人との関わり、〝コミュニケーション〟が関わっていることがわかります。



先ほど紹介した本にも
〝アサーティブな自己表現をすることによって、お互いを大切にした自己表現と相手と相互尊重・相互信頼を築けることが可能。〟
ということもわかり、
相手や自分らしさの自尊心が満たさせるとこができる。と考えます。

『すべての人は自分の自尊心を満たしてほしいと強く思っている。その願望がある程度満たされて初めて、人は自分を「忘れ」、他人に意識を向けることができる。また、人々は自分を好きになって初めて他人に対して友好的になることができる。(〝人望が集まる人の考え方 レス・ギブリン〟より )』

自分を大切にし、初めて相手や相手の考えを大切にできる。と言うことですね。

余裕のない職場環境や家庭環境だととっても難しいことです。


さて、自尊心を満たすことができらたら、考えを自分軸にできるのではないでしょうか?

他人に意見を流されることなく、自分の考えや意見をしっかり持ち、考えた行動の関係が自分でも把握しているため、自信を持って行動できるのではないでしょうか。


なので先ほどお話した、怒られた小学校3年生の私に足りなかったものは、人見知りな性格はもちろん。
〝対等な関係性の環境〟が築けず自尊心を育むことができていなかった。というのも根本的に考えられるのではないかと、考えています。


会社の環境もそうです。
今現在の子育て環境だって同じことが必要だと考えます。
〝対等な関係性の環境〟はどの分野でも大切なことだと言えます。

では、話しは戻って、このことから主体性を育むにはアサーティブなコミュニケーションは大切だと言うことがわかります。


しかし、これだけでは達成感が生まれません。
主体性を育むには達成感を得る必要があります。

▪︎達成感を得るには


・意欲を育てる・
意欲というのは、学ぶこと(発見)に興味を持ち、学べる・できる・わかる・という喜びと自信を感じること。

自身のしたいという気持ち、〝する〟喜び、〝できた〟達成感から意欲は生まれると考えます。

ここで大切なのが、

まずは指導者や保護者が先回りせず、本人が自分で段取りを決めて行動すること。
また、積み重ねることでさらに自分で考える力が育つと考えられているので、〝習慣化〟する工夫をすることが大切になります。

※指導者や保護者が『やらせる』『させる』ではなく、本人が『やりたい』を自分の意志で行う。指導者や保護者はそれを『見守る』『受け入れる』ことで『自主性』を発揮されるのを待つ。

指導者や保護者の〝なにかさせる〟という意図的な関わりを変える必要があるのではないかと考えさせられます。

⚫︎最後に


しかし、主体性を発揮できない社会的変化も問題視されています。

『近年の急速な社会的変化において人々の生活に大きな影響を及ぼし、特に学校現場においては、いじめや不登校、学校崩壊などの解決すべき問題が多く持ち上がっています。
不安や劣等感、攻撃心や自尊心が対立し、心理的葛藤が起こり、自分を抑えられなくなる子どもが増加しているのである。日々多くのストレスを抱え、自ら考え、自ら行動できる「主体性」を十分に発揮することができない現状におかれている。(教職教育産センタージャーナル創刊号〝子どもの主体性を育む支援の在り方〟にて)』

ストレスが多いこの時代でどのようにしてレジリエンス(※レジリエンス=否定的な状況からの回復力)を高めていくことができるか‥
ストレスの対処、
いじめに巻き込まれないためにできることとは‥


次回は、〝いじめとストレス〟について考察していきます。




最後まで読んでいただき、ありがとうございました!励みに考えることを楽しみにしていきます^^

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