「女性らしさ」=淑やか?
最近、『はんぶんこの、おぼろくん』という本を読んで、むかし、女友達が、おすぎとピーコのおすぎさんを見て言ったことを思い出した。
おすぎさんは同性愛者で、オネエ言葉を使う方で、Wikipediaによると、石原慎太郎に「君らは歌手か?」と聞かれ、「私はオカマです」と答えたことがあるそうだが、
一緒にテレビを見ていた友達が、
「見て。あの仕草、女性より、女性らしい」
と、驚嘆したように言ったのだ。
おすぎさんとおぼろくんは同じではないけど、
『はんぶんこの、おぼろくん』に出てくるおぼろくんも、女の子の小春ちゃんより、女の子らしい。
でも、女性らしさって、女の子らしさって、なんだろう?
私には、男に生まれたけど心は女性/女に生まれたけど心は男性の気持ちは分からないけど、いわゆる「女性らしさ」の枠にはまらない女性はたくさんいるし、女性らしさは作られるものだとも言われている。
女性らしさ=淑やか
これが、全ての、心が女性/女の子である男性/男の子達に当てはまるのか分からないけど、不意にむかしの記憶を呼び覚まされて、記事にしてみたくなった。
念のために書いておくと、私は、いわゆる女らしさというものに違和感がない人を否定するつもりは全くありません。
これもよく言われることだけど、メディアが作り出す女らしさや、メディアに登場するトランスジェンダーの方達が生み出すイメージが全てのトランスジェンダーの方達にもあてはまるとも思っていません。
※この記事を書くにあたり、随分悩みました。私がお会いしたことがあるトランスジェンダーの方は、大学時代、大学に講演に来られた講師の方だけだったので。
おすぎさんと同じタイプの同性愛者は、大学の先輩に一人おられました。
あとは、キャピキャピした男性なのか、心が女性なのか分からない方にお会いしたことがあるくらいです。
はんぶんこの、おぼろくん/犬飼鯛音(KADOKAWA)