学校に依存しすぎていませんか?~親編~
ご覧いただきありがとうございます!
吹田市で不登校支援や発達支援をやっています、NPO法人トイロです。
前回、「学校依存」が「家庭依存」になり、不登校が深刻化するという内容のことを書きました。
今回は、「学校依存になっている現状、親がすべきこと。」について書いていきたいと思います。
最後までお付き合いください。
子どもの依存先はいくつありますか?
まず、ここでの「依存先」とは、子ども自身がそこに行く事を望み、楽しさや成長を感じられる場所の事です。
現時点でいくつありますか?
学校、習い事などの教育関係だけの方が多いのではないでしょうか?
例えば、「地域の子どもがレクを行える場所」「地域活動をするグループ」「趣味のサークル」など、生涯学習といったような依存先に所属していることは少ないかなと思います。
圧倒的に子どもたちの居場所が不足しています。子ども食堂などの子どもの居場所の数は増えてきていますが、それでも学区に1つとまではいきません。
これが、「学校依存」を生み出す原因です。
成人期までに必要なことって教育だけではありません。
大切なのは、いくつもの依存先を獲得することです。
依存先が増えていけばいくほど、子どもは自立していきます。
多趣味の人がアルコール依存や、ギャンブル依存になりにくいのと同じ理由です。
学校依存こそが、子どもの未来を狭めてしまう原因です。
学校に行きさえすれば大丈夫という安心感が生まれることになり、学校に任せきりになってしまいます。
元教師として在籍していた学校に思うのは、学校は万能ではないのに、万能であると教師も過信しているということです。
そのため、学校は外部との連携をあまり取りません。特に民間団体とは。
学校はあくまでも教育の場であり、依存先の1つです。
実際、小学生の内から、多様なコミュニティに所属している大学生とそうでない大学生では、主体性が全然違います。
トイロに関わってくれている行動的な大学生は、小学生の時からボーイスカウトや地域の美化活動、地域の子ども会などに所属していたそうです。
子どもが不登校になったら依存先を増やすこと。
これに尽きると思います。
不登校になってからどれだけ経過しているかにもよりますが、初期のころであればすぐに見つけた方がいいです。
そうすることで、家庭依存状態を回避できます。
そして、家以外の関りができて、同世代や大人との関りが増えて、価値観や興味の幅が広がるので、前進するきっかけにもなります。
難しいのは、不登校になって時間が経っている場合や、思春期に突入している場合です。
外部と関わるのが難しい場合は、元々あった興味や関心に着目してください。
生き物が好き、電車がすき、物作りが好き、体を動かすのが好き、音楽が好き、料理が好き、アウトドアが好きなど。
依存先ではなく、依存できるものを増やすように心がけてください。
それから外部と関わっていけるように、エネルギーをチャージしていくことをおすすめします。
学校に依存し過ぎない。
学校に行くことが全てじゃないと言える環境がこれからは必要です。
そして、学校は万能じゃない。ということを学校も受け入れていかなければなりません。
親としては、子どもにたくさんの体験や、経験を積ませてあげられるように機会を設けてください。
もう、学校の存在意義が問われだしています。現場の教師がtwitterなどで、学校の限界を叫んでいるほどです。
そのため、地域で居場所を探してください。市報、ジモティなどに地域のサークル情報などが載っています。
自治体の地域活動センターのチラシなども参考になると思います。
「学校依存」の脱却。これが学校に行ってる行ってないに関わらず必要なものになってきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
トイロの取り組みもご覧いただければ幸いです!