国際ニュース TOP3 (6月18日)
1位:中国・フィリピン、南シナ海で衝突
17日、中国海警局の船とフィリピンの補給船が、南シナ海のアユンギン礁の近海で衝突。中国はフィリピン船が不法侵入したと主張。
アユンギン礁は中国・フィリピン両国が領有権を主張している。
礁にはフィリピンが1999年に意図的に座礁させた軍艦が今も基地として存在。そこに駐留している兵員のために、フィリピンから物資の補給船が往復している。
その補給船に対し中国船から放水銃などによる妨害行為が行われている。
中国は領海に不法侵入した外国人を拘束する法律を15日から施行し、南シナ海で海警局が取締りを行っている。
米軍、フィリピン軍、カナダ軍、日本の海上自衛隊は16日、南シナ海で合同演習を実施。4隻の軍艦が集まった。中国の威圧に対し「航行の自由」を主張することが目的。
2位:プーチン氏、24年ぶりの北朝鮮訪問
プーチン大統領は、今月18-19日に北朝鮮、19-20日にベトナムを訪問すると発表。
プーチン氏の訪朝は24年ぶり。金正恩(キムジョンウン)総書記の招待。
ロシアと北朝鮮は、22年のウクライナ侵攻が始まってから関係が強化。北朝鮮は武器を供給し、ロシアは衛星やミサイルの技術を提供。
また2006年の北朝鮮の核実験以降、国連安保理は北朝鮮に制裁を続けているが、ロシアは拒否権を行使することによって、制裁状況を調査する専門家パネルが24年4月から活動できなくなるなど、北朝鮮に有利な動きを取っている。
北朝鮮にとっては、ウクライナの戦闘が長期化し、ロシアとの関係が続くことにメリットがある。
3位:イスラエル、戦時内閣解散
イスラエルのネタニヤフ首相は17日、戦時内閣を解散。
戦時内閣は昨年10月、ハマスの襲撃を受けて発足。
今月9日に穏健派で親米のガンツ前国防相が離脱したことを受け、極右強硬派のベングビール国家安全保障相が戦時内閣参加を要求。極端な強硬路線へ向かうことを防ぐための解散の可能性がある。