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民話と昔話の違い

虚構民俗学を考えるにあたって、その基礎部分にあたる民話や昔話のことを考察する必要があります。
民話と昔話は何が違うのでしょう。

民話とは

民間に口頭で伝承されてきた説話の総称であり、その範囲は広範です。
伝説、昔話、世間話などを含み、地域や文化によって多様な形態を取ります。
民話には、現実世界と非現実的な要素が混在し、教訓や願い、地域社会の価値観などが反映されていることが多いです。

昔話とは

民話の一種であり、架空の物語を指します。
主人公は、人間や動物、あるいは擬人化された物であり、冒険や恋愛、成長などをテーマにした物語が多い。
昔話は、時代や場所を超えて普遍的なテーマを扱っており、世界各地に共通するモチーフや構造が見られます。

その主な違いとは

民話の範囲は広範で伝説、昔話、昔から伝わる説話、世間話などで、その一部であり架空の物語が民話である。
では、民話が架空の物語ではないかというと、現実と非現実が混在していて、教訓や願いが込められているとされているので、実質民話も架空の物語ではある。
民話は地域性多様性があり、昔話は世界共通性と普遍性があるというのが民話と昔話の定義であるようです。

では、桃太郎で考えると

「桃太郎」は日本の民話であり、昔話でもあるということになります。
地域性のある物語だけど、世界中に「鬼を退治する」という系統の物語があるからということになります。

結局はどちらの物語も、空想の部分、虚構の部分が入り込んでいることがわかります。
では、虚構民俗学としては、その民話や昔話を元に、更にもっともらしい虚構を加えて新たな面白そうな物語を作るということになります。

ある意味これは、新たな小説というか、民話に似た小説、昔話に似た小説を創造するということになるのかもしれません。
それとも、話を大きくするなら、新たな神話体系を作り上げることになるのかもしれません。
日本には八百万の神がいらっしゃるので、その中のまだ知られていない新たな柱を創造し、組み込んでいくというのも面白いかもしれません。

八百万の神というと、現在テレビドラマで放送中の「全領域異常解決室」は日本古来からの組織で八百万の神に絡んで物語が進んで、面白くなってきています。

これは昔話や神話が好きな私としては見逃せないドラマとなっています。

ちなみに、私が一番最初にこの手の物語ではまったのは、星座についての物語です。小学生の時、星座にまつわる物語をあるだけ読み、次にギリシャ神話を読み、北欧神話を読み、民話昔話全集を読み、漫画の『孔雀王』にハマるというのが現在に繋がる足取りとなります。
小中学生の頃、神様の名前が漢字が多すぎる日本の神様よりも、浮気をして動物に変身して、奥さんに叱られるギリシャ神話というのは、日本神話よりも馴染みやすかったわけです。

さて、どの昔話から、取りかかりましょうかね

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