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「坂の上の雲ミュージアム」で学んだ3つのこと

「坂の上の雲ミュージアム」(愛媛県松山市)に行ってきました。司馬遼太郎の作品が好きな私が、そこで学んだことを3つ紹介します。

①編集の工夫
博物館の中には、司馬遼太郎の本からの引用がたくさんありました。
最初は「ただのコピペじゃないか」と思いましたが、実際に見ていくと、その引用をどこから取るかがすごく大切だと感じました。司馬遼太郎の膨大な作品の中で、どれを選ぶかが大事です。最初は気づかなかった編集の技術に驚きました。
書評をしたり、誰かのコメントを紹介したりする時も、どこに注目するかに編集力が求められるのと同じですね。

② 何かに打ち込むと、意欲が高まる
司馬遼太郎が『坂の上の雲』を書いた時、登場人物の正岡子規にどんどん惹かれていったようです。展示物にこうありました。

『坂の上の雲』も、・・・五里霧中の思いで書いております。書いていて子規が非常にすきになりました。

司馬遼太郎が松山の民族学者に宛てた葉書から

てっきり、司馬は子規のことをよく知っていて愛着があったから書いたのかなと思っていたので、この葉書を見たとき、驚きました。
何かを始めていくと、その対象が好きになっていくのは自然なことです。逆に何かを好きになるくらいまで、いろんなことを学びたいと思いました。

③ どんな大きなことでも、ひとつひとつの積み重ねが大切。
『坂の上の雲』は1968年から1972年まで産経新聞に連載され、1296回もの記事が書かれました。そのすべてにイラストもついています。大きな成果をあげるためには、一つ一つの作業を丁寧に積み重ねることが大事だと感じました。

例えば、TOEIC試験には200問もの問題があります。問題数が多くて大変に思えますが、司馬遼太郎が毎回丁寧に記事を書いたように、1問1問を大切に取り組むことが大切だと思います。たかが1問、されど1問ですね。

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