共感的コミュニケーション③相手が自己防衛せずに聴けるように、自分の思いを伝える
「対話」する方法の一つとしての
共感的コミュニケーション。
①まずは自分に共感することで内側にゆとりを作る
②そして相手の話を共感的に聴くことで相手になかにもゆとりを作る
③それから自分の思いを伝える
いよいよ③をまとめてみます。
と言っても①と②をしていれば、③はそれほど難しくないと思います。
自分への共感によって明確にした本当に必要なこと・願いから、相手に伝えようというエネルギーがあれば、相手は自分を守る必要を感じずにすんなり言葉を受け取りやすいと思います。
・具体的であること
・実行可能なこと
・「~しないで」ではなく「~してほしい」という表現
・強制・強要でないこと
だけ意識していれば、言葉の表現は自分の内側から出てきたもので
良いのではないでしょうか。
仕事においても、命令やべき論、自分の考えの押し付けではなく、
自分が何を願っているかを明確にして伝えられると、相手はより聴きやすい形で受け取れます。
そこで大事になるのが、自分の考えや思い込みと「事実」を切り離して伝えること=自分に共感できていること。
自分への共感により、思い込みや考えをわきに置いて、
実際に起こった「事実」と、
それによって今、自分の中にある必要なことや願いを伝える。
そして、結果(方法)にはこだわりすぎず、お互いの願いをどちらも満たす方法を双方で作り上げていく、という意識を持っていること。
それが共感的コミュニケーションで話すときのポイントかなと思います。
「事実」と自分の思い込みや考えを混同していたり、
「自分が正しくて相手が間違っている!」という思い込みがあると、
相手にはそれが伝わってしまいます。
そして相手は聞く前から防衛的になり、抵抗や反発が生まれ、すんなり言葉を受け取れなくなります。
自分が話すときの心のあり様が、思い込みから自由であればあるほど、
相手は防衛的にならずに聴くことができ、
しかも相手も心を開きやすいのだと感じます。
自分が不安や怖れからではなく、望んでいること、願いから伝えること。
それができれば、対話が生まれる…
心にゆとりをもって相手の話を聴くことができ、伝えたいことをしっかり伝えられる。
共感的コミュニケーションはシンプルであり、「いい人」になって我慢する必要もなくなる、むしろユーモアもある方法だと感じています。
誰もが人間関係のストレスが減って軽く、自由になったら、それぞれの能力や才能もより発揮できるのではないかと思います。
チームや組織をまとめる立場の人は、仕事もやることも多く大変だと思いますが、共感的コミュニケーションによって対人関係のストレスが少ない状態で、イキイキとチームをまとめていけたら、素敵ですね。
そういう立場の人ほど、チームや組織への影響力も大きいので、ご自身が楽になるだけでなく、周りの人もイキイキと働ける場への貢献も大きいと思います。
そんなリーダーが増えて、より多くの人がイキイキと生きられる社会になったらと願っています。