【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/8月号)
今月のお品書きです。
TR4のボディパネルの塗装
TR4のボディパネルについては、先月中にサフまできていましたので、ついに塗装に入りました。今回は作業手順を慎重に組み立てた結果、失敗なく最後までいけそうです。
色はフィニッシャーズカラーのブライトレッドに、純色グリーンを混ぜて少し明度を下げています。ブライトレッドはそのままだと蛍光かと思うくらい鮮やかで少し眩しいです(笑)
明度を落とすのに黒ではなく、緑を混ぜているのは、くすみなく明度だけを落としたいからで、黒を混ぜるより色相の反対色を混ぜる方がいい結果が得られます。赤の反対色は緑になります。この調整した赤はフェアレディZのZ32を塗った時と同じ赤になります。
サフは茶サフを吹いていましたが、赤の下地とするため同じくフィニッシャーズカラーのファウンデーションホワイトにこの調色した赤を少しまぜたものを塗装しています。
赤を塗装したあとはVW GOLFでも使った1:1.5に希釈した少し濃いめのオートクリアを3回。1週間乾燥後に2000番のスポンジヤスリで中研ぎ後、今度は1:2.7で希釈した薄め(というか製品の指示通りの希釈率)のオートクリアを吹いて、現在乾燥中です。この後コンパウンド等をかければ出来上がり!
中研ぎの時に地が出てしまうこともなく、おおよそ滑らかな表面が得られたので、今回は失敗なく最後までいけそうです。下地段階でしつこく細かい処理をしておいた甲斐がありました。
メッキパーツの塗装
バンパーやフロントグリル等の部品はメッキ塗装をします。クラシックカーはギラっとしたクロームメッキの装飾が似合いますよね。
最近は色々なメッキ塗装ができる塗料が市販されていますが、私が使っているのはこちら。
アルクラッドII クロームという塗料で、輸入品ですが日本のアマゾン等で比較的容易に手に入ります。
この塗料に限らず、メッキ塗装の成功のためには、とにかく下地処理が大切です。手順は次のとおりです。
下地を丁寧にスポンジヤスリ等で磨く
サーフェーサーを吹く
光沢ブラックを吹く
光沢クリアを吹く
4000番くらいまでのスポンジヤスリで磨く
薄めの光沢クリアをもう一度吹く
最後にクローム塗料を吹く。
小さい部品の場合は多少手順を省くこともありますが、おおよそこの流れで仕上げます。コツはとにかく光沢面を作ることと、クロームを吹く時はエアブラシの圧は低めにして、ふわっと何度も拭いていくところでしょうか。
バンパー、グリル、ホイールキャップ、ライトのベース部品などを仕上げました。後でフロントウィンドウの枠にもクロームを吹きますが、ボディパーツを仕上げてから別で行います。
ダッシュボードの仕上げ
TR4はオープンカーなので、内装には力を入れたいところ。特にダッシュボードは目立つのでできる限りの装飾をしたいところです。
色は車体の色より少し濃いめのレッドブラウンにしました。ドアのトリムにも木目部品があるのでそれも同じ色にします。
パネルはわざと積層痕を消さずに木目に見えないかと狙ってみたのですが、やっぱり積層痕にしか見えませんね(笑)
メーター類は円形に切り抜いた透明プラ板の裏に市販のメータデカールを貼り、0.3mmのアルミ線で作ったリングをつけています。この方法は何回か今までもやったことがあり、少しずつうまくできるようになったのですが、まだ仕上がりには不満が残ります…
ゴールはすぐそこ…
ボディパネルの最終研ぎ出しが終われば、後は組み立てるだけとなります。なんとか9月のオートモデラーズウィークエンドに間に合いそうです。ラストスパートです!
ではまた。