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【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/6月号)

今月のお品書きです。


新シャーシーの製作

TR3、TR4のシャーシーはリアがリーフスプリング、いわゆる板バネのサスペンションですが、スポーツカーとしてはどうなのかと思われたか、TR4Aという改良版からリアがセミトレーリングアームという形式に変更されています。このシャーシーは後のTR5、TR6へと使われていくものになります。

サスペンション簡易版シャーシー

TR6を作り始めた時に、最初はボディーに集中したかったことと、全体の組み上げを優先したため、サスペンション周りは簡易版にして作り始めましたが、前期型のシャーシーのフルディティール版を作ってかなりうまくいったため、後期型のシャーシーもディティールアップをしたくなりました。

ちなみにトレーリングアーム(フルトレーリング/セミトレーリング)の詳しい解説がこちらに掲載されています。

新シャーシーの前半分(ダブルウィッシュボーン)はそのまま使えるので、後ろ半分のみの制作です。

リアのセミトレーリングアームサスペンションとデフ

ざっくりと骨格を作ったところ。リーフスプリングの時はデフ本体は固定されておらず、ドライブシャフトの末端がリーフスプリングに固定さているだけで宙に浮いていましたが、今回は4点でシャーシーフレームに固定する形式に変更されています。

さらにリアサスペンション周りで必要な部品を組み込んだのがこちら。

ドライブシャフトの組み込み

ドライブシャフトが只のシャフトからユニバーサルジョイント付きのものに変わっています。

かなりパーツ数が多く、ちゃんと組み上がるのか不安はありましたが、組んでみれば意外と大丈夫。いい精度で出来上がりました。この後塗装していきます。

ボディの下地処理

先月、TR6の塗装でヤスリがけしすぎによる下地出しという失敗をしてしまいましたが、主な原因は表面処理が十分でなかったことを、クリア層の研ぎ出しでなんとかしようとして頑張りすぎた、ということだと思います。

市販のプラモデルキットであれば、塗装が失敗してもシンナーにドボンしてやり直しという手段も取りますが、例の塗装で反ってしまった部品が脳裏をよぎりいまいち踏み切れません。シンナーではなく水抜き剤なら大丈夫なのかもしれませんが。

TR6を一通り作った後、TR4のボディを作りましたが、その過程で色々と改良点が見つかったため、それらをTR6のボディにフィードバックしてプリントし直しをしようかと思います。

そんなわけで、TR4のボディは真面目に下地処理です。

TR4のボディ部品の下地処理

Qholia はかなり高精度のプリントが行える3Dプリンターで、0.2mmノズル/0.04mm積層ピッチでプリントすると、一見積層痕ないぜ!みたいなものが出来上がるのですが、実際にはそのまま塗装できるほどの表面ではありません。

溶きパテを塗ってヤスってみると、こちらの写真のように結構段差や傷があるのがわかります。多分プリント即塗装を可能にするには一桁上か、もっと上の精度が必要でしょう。

この後は…

新しいシャシーに乗せる6気筒エンジンを作ります。それにTR6の作り直しボディを載せて、TR6を仕上げていきます。またそのシャーシーにTR4のボディを乗せるとTR5も出来てしまうというおまけ付き。

その後はTR3のボディを作っていきましょうか。シャーシーの方はありますからTR3はボディだけでOKですが、TR7/TR8は全く新規になるのでさらにその後か…まだまだ先は長いです。

ではまた。

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