飛行機こわい
何を隠そう、わたしは飛行機がこわい。
離陸する時、着陸する時に
ドキドキするのはもちろん、
途中にガタっと揺れると座席を掴みたくなる。
思い返すと、小学生の時は怖くなかった。
それどころか、ワクワクしてた気がする。
空を飛ぶことは夢のようで、
落ちるなんて想像できなかった。
最近になって、飛行機が一段と怖くなった。
同乗してる彼の手を握って、
飛んでる最中は読書にのめり込むようにし、
着陸の時を今か、今かと待つ。
わたしが飛行機が怖いのは、
死ぬのが怖いからだ。
飛行機が車より、事故の確率が低いと
知っていても、地に足がついてないと
不安になる。
人間は空を飛ぶ種属じゃないし、
その反応は当たり前だと思う。
死ぬのが怖い。
大好きな人との今の生活が
終わってしまうのは恐ろしい。
人間いつ死ぬかわからないと分かっていても
死ぬのは怖い。
死んだ後のことなんて分からないから。
でも、飛行機が怖いとか、
死ぬのが怖いとか、幸せじゃないだろうか?
生きたいと願ってるってことでしょう?
死にたがりの高校生をしていたわたしにとって
未来を切望するということは尊い。
生きたいと思う未来があるのは幸せだ。
その生きたいと願う未来を生きている今は
もっと幸せだ。
飛行機で旅先に赴くとき、
いつもより楽しめるのは、
生きていることに感謝できているから
かもしれない。
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