“すべての道はローマに通ずる”らしい
過日、上野の東京都美術館で開催中の「永遠の都 ローマ展」へ。
世界最古の美術館とされるローマ「カピトリーノ美術館の、所蔵品を中心に約70点の彫刻、絵画、版画など幅広い作品を展示する同展。
2023年は、日本の明治政府が派遣した「岩倉使節団」がカピトリーノ美術館を訪ねて150年目の節目でもあるそう。
…と、ここまで説明を読んで岩倉使節団ってなんだっけ…?と慌てて検索。
岩倉具視をリーダーに、木戸孝允やら伊藤博文やら、幕末から明治期に活躍した107名で構成され、不平等条約改正を目的にアメリカに渡った(が、国力の差を見せつけられて断念)。
このときにアメリカだけでなく、12か国を巡って帰国したのだけれど、イタリアにも滞在していたらしいのだ。
さて、ローマ展。
見どころのひとつ、とされていた《カピトリーノのヴィーナス》は本当に美しかった。
私自身はそもそも彫刻にはそんなに興味がなく、サラッと“流し見“してしまうことが多いのだけれど、あまりに美しくて、彼女の周りを360度ぐるぐる回りながなら何度も舐めるように見上げてしまったほど。
(生身の人間相手に同じことをしたらダメです)
これが2世紀に作られたものだなんて。
これだけでも観に来た甲斐があった、と思う。
《コンスタンティヌス帝の 巨像の左足》、《コンスタンティヌス帝の 巨像の頭部》、どちらも複製ながらものすごい迫力。頭部だけでも約1.8mとわたしの身長よりもはるかに大きい。
コンスタンティヌス1世といえば、ローマ帝国の皇帝として初めてキリスト教を受け入れ、その後のキリスト教の発展や世界の歴史に大きな影響を与えた、とされる人物。
なんというか、巨大な像を遺そうとした人、この仕事に携わった人の熱意が伝わってくるような作品だ。
キリスト教的には、銅像は“偶像礼拝”にあたるからNGではないかなぁと思いつつ。
スケールも、世界観も日本のそれとは異なるさまざまな作品を観て、岩倉使節団の団員たちは何を感じたのだろう。
きっとその日は、興奮して眠れなかったのではないか、と妄想する。
ちなみに私は帰宅後、余韻に浸りながら『テルマエ・ロマエ』全巻を読み返した。