いろんなカタチのクリエイティブ探究 - 創作活動紹介 Vol.2
会社に所属したら、プライベートで創作する時間がなくなる?
いいえ、コンセントメンバーのなかには、会社員として勤務しながら、プライベートでも創作活動に勤しむ人がたくさんいます。動機や表現手段はさまざま。
生活の一部になっていたり、副業(兼業)として活動したり、個人の創作をコンセントのお仕事につなげたり・・・それぞれの生活に合ったスタイルで、クリエイティブ探究を続けています。
そこで今回は、子育て4コマ漫画を制作するウェブディレクターの中岡慎介、執筆活動を続けるコミュニケーションデザイナーの桜庭和歌子、VR映像作家でクリエイティブディレクターの渡邊徹がそれぞれの創作活動についてお話しします。
ライフステージの掛け合わせで生まれた、子育て4コマ漫画 - 中岡慎介
ウェブディレクターの中岡慎介です。学生時代から自身の環境に合わせた創作活動を行ってきました。ここ9年間は、子育て4コマ漫画を制作しています。
「日々つくり続けないと(逆に)しんどい」という作家心理を支えるのは、プロジェクトマネジャー気質です。「忙しい日常のなかで、どうやって時間を捻出するか、活動を続けていけるか」を考えることも含めて楽しんでいます。
「身の回りであったおもしろい出来事」をその時自分が感じたおもしろさをそのままに、他の誰かにも伝える。その手段としての創作を行う中での「どう伝えて、どう受け取ってほしいかの企画」や「限られた時間の中で活動を続けるための、活動スタイルの設計」はそれぞれコミュニケーションデザインに通ずるものがあると思っています。
表現を模索した先に見つけた、小説執筆 - 桜庭和歌子
コミュニケーションデザイナーの桜庭和歌子です。執筆活動のきっかけは、中学生の頃に漫画家を諦め、別の表現を模索したことです。絵本を描いたり、自分で書いた詩にイラストをつけたりと表現方法を広げていくうちに、ビジュアルとストーリーの要素が分離して、執筆活動に行き着きました。
仕事ではビジュアル制作を武器にし、プライベートではストーリーを紡ぐ独自のスタイルは私にとって「ごく自然な生き方」です 。「なんで雲は落ちないの?」のような子どもの頃の疑問や、日常で味わう痛みも、すべてが小説の糧になる。奥に潜むものを執筆という手法で変換し、世の中に発散し続けています。
執筆する際に、骨格を決め、肉付けをし、細部を詰めるプロセスは、デザインと共通しています。デザインと違う点は、全てが自分起点であることかもしれません。自分の中にあるものを自分のために形にする。それを世に出した時に、少しでも誰かの心に響いたなら、ラッキーなことだと思います。
「天才」たちとセッションする手段のひとつが、VR映像 - 渡邊 徹
美大に入学したら周りが天才すぎて、周りの奴らとおもしろいことをしたいと考えるようになりました。創作の原動力は、自身の内からくる表現欲求だけでなく、人との出会いへの渇望にあります。クリエイティビティのみならず、突き詰める人に対して、新しい視点を投げかけて、相手の視野を広げることに楽しさを感じます。
コンセントでも、雑誌や映像など幅広い表現手段に携わるのは、「人・場に合わせて最適な媒体を選ぶ」という思いから。相手と自分のクリエイティビティをただ掛け合わせるのではなく、クリエイティビティをぶつけ合い高め合うことが、「創作活動」だと思います。
また、技術ファーストにならないように常に気をつけています。技術のすごさを見るのではなく、その技術によって得られる体験がいかに新しく今までにないものになるか?というところに着目して対話しています。なので「アーティストさんの表現としてより一層おもしろいものになる。」という部分に重きをおいて制作しています
写真撮影やイラストレーションなどに勤しむメンバーを紹介するVol.1記事もぜひご覧ください。
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