世界で起きていることは、自分たちにも考える義務がある、という気づき
週末のこどもMTGとは別に、小学6年生、中学生の希望者と毎週金曜日に一時間程度の時間を取り、様々なテーマで深く話し合います。
先週は、アマゾンの森林火災をテーマに話し合いました。
複数のニュース記事を参考にしながら、多面的に捉え、自分たちで考えを深めていきます。
まずはそもそもアマゾンの森林火災はどこの国で起こっているのか?熱帯雨林気候でアマゾンというワードをヒントに、地球儀を見て自分たちで「ブラジル」だと発見しました。
次に、当初は消火活動に積極的ではなかったブラジルに対し、EUを中心とした各国や多くの世界中の人達から非難が集まったこと。
これはなぜなのか?理由を想像しました。
こども達は、アマゾンの森林火災が地球に及ぼす影響について知り、この時点ではやはり、積極的に対策を取らなかったブラジル政府への違和感だけを口にしました。
次に、実はアマゾンの森林火災は今年に限ったことではない理由を知り、また、今年はなぜ特に森林火災がこれほど拡大したのかも知りました。
そこで初めて、ブラジルで経済的に厳しい状況で暮らしている人たちの視点に立ち考えはじめました。
また一方で科学の側面から見ると、農地の開拓を理由に森を焼いてしまった結果、土壌の微生物まで影響が出て、豊かな土壌にはならず思うように作物が育ちにくく負のループに陥っている現状にも気が付きました。
また、森の一部を焼くことで、そこで生きていた動物や植物などの生態系も崩れてしまうことにも気が付き、人間中心の視点だけではなく、多様な生物の視点に立って考えることもできました。
多角的な視点から真剣に考えた彼らの感想をシェアさせていただきます。
小学6年生男子
ブラジルの大統領からすると、貧富の差をなくすために農地をつくって稼ごうと思ったのかもしれないけれど、地球の環境にもよくないし、いいことは無いから、他の方法を考えるべきだと思った。僕たちもアイディアを出して伝えていけば、もしかしたらいろいろな人のアイディアがつながって、いい方法が見つかって、誰もが貧富の差もなく幸せに暮らせるんじゃないかと思った。
今朝、お母さんからこのニュースについて教えてもらって、地球の酸素が少なくなってしまったら自分たちにも関係する話なのでとても驚いたんだけれど、今は、ブラジルの大統領がどうしてそういう結論に至ったのかをもっと知りたいと思っている。
中学1年生女子
ブラジルは国民に幸せになってほしくて、EUは地球の人に幸せになってほしいと思っている。ブラジルの国民も地球の一人だから、EUはもっとお金などで援助をし、ブラジルはその分、しっかりアマゾンの自然を守っていけば、両方共に、なってほしいミライになるんじゃないかなと思った。
世界のニュースなどこれまで全然見ていなくて、こういう事があったことも知らなかったので、もっと知っていかなくちゃいけないと思ったし、2つの意見の対立も、世界のことだけじゃなくてクラスの中にもあることだと思った。学校やクラスでも自分で考えて自分なりに行動していきたいと思いました。
中学1年生女子
片方の意見を優先するのではなく、お互いが協力すればいい。日本ではいい堆肥の作り方を知っている人がいるから、そういう技術を教えて狭い土地でもより効率よく作物を作れる方法を教えたり、ブラジルは自然も豊かなので、発想を変えて観光業などに力を入れて稼いでもいいように思います。
世界のことは自分にとって遠いことのように思ってあまり考えていなかったけれど、自分は考える義務があるし、やはり団体で動く場合は色々な考えがあるから、多面的に捉えないと、誰かの意見を何も考えずに排除してしまうことになるから、誰かの前に立つときや団体で動くときには、みんなが気持ちよく生きていかれるように考えていかないといけないと思った。
小学6年生男子
ブラジルが国民を豊かにしたい気持ちもわかるので、ブラジルは別の方法で仕事を新たに作り国を豊かにしていけば環境問題なども解決していけると思います。
いろいろな国が協力して考えていけばいいと思います。
今思い出したんですが、今年書いた目標に、ニュースをいっぱい見ていくって書いていたのを思い出しました。
以下、今回の参考記事
わたし達について