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ゾウと一秒はどちらが大きいのか?

この世界は答えが一つではない問いだらけというのも真実だけれど、答えがなさそうに見える問いも、分解して整理してアプローチすることで、実は明確な答えに到達できることもあるという体験をしてほしい。

そんな想いを込めて、答えのなさそうに感じる問いに、どのようにアプローチが可能なのかを練習してみました。

問い「ゾウと一秒ってどちらが大きいと思いますか?」

Co-musubiの小学4年生〜6年生、中高生とこの問いを考えてみました。

最初はどの子も、
「目に見えるゾウと目に見えない秒は比べようがない」と思うと話してくれました。

じゃあ、分解して考えてみよう。
どうして比べられないの?→「形のあるものと形のないものでは比べられない。なぜなら条件が違うから。」との意見。

では、言い換えれば、どうしたら比べることが可能になるの?
→「条件を同じにすれば比べることができる。」

どんな条件を同じにするの?
→「単位」

ここで「比べようがない」から「比べるためにどうしたらいいか。」がわかり、単位に注目して考えればいいんじゃないか?と方向性が見えてきました。


すると、小学4年生
→秒を音速から考えてみようという意見。
ゾウの体表面積を計算し、音の一秒の広がりを球に見立てその体表面積を計算し比べてみようと計算をはじめる。

ゾウの寿命から秒の価値へアプローチを試みたり、人間が勝手に決めた時間の単位なんてものは、ゾウの時間感覚にはそもそも関係のないことで、ゾウにとっては時間とは単位で区切ることのできない無限だという感覚からアプローチしたいという小さな哲学者も何人も。

「これね、東大の英語の文章題の中に出てきた問いなんだって。物理学者の目線でこの問いに向き合うことが可能なんだよ。井上さんは初めて見た時、《あること》を知っていたから、一瞬で答えがわかったんだけれど、そのあることってなんだと思う?」とヒント。


さて、最終ヒントは、私が知っていたあることとは「1mとは何か?」です。

◎中高生の感想を以下にシェアします。

「今回の問いについて、自分は複雑に考えすぎてシンプルなことに気づけなかった。これからは、考えすぎてわからなくなったら一度最初に戻るということを意識したいと思った。」


「メートルなど学校で習った以上のことを知ろうもしなかった。自分の固定観念に縛られないようにしたい。」


「身の回りに鵜呑みにしていることがたくさんあることに気づいた。決められていることの先を知ることも面白いし、いつか役立つ。これからは、鵜呑みにせず、なぜそうなっているのかを知ろうとしようと思う。」


「時間や長さなど、いつも身の回りで使っているものに対し、根本や基準を知らずにいることに気付かされた。今後は調べていこうと思う。調べる過程で、秒はメートルと一緒にできたものだとあったのに、今回の問いに関係あることに気づけなかった。直接的な答えに囚われ、間接的な答えを見落としていることに気づいた。」


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◎込めたメッセージ
・感覚で比べると、多くの場合は答えを間違えやすい。(秒は小さい、象は大きい)

・考えると悩むは違う。
考えるとは、条件を揃えたり、整理しながら紐解いていくこと。
考えることが大事。

・無理だと思うような悩みや困難があっても、今日のように、考えることで光を見出すことができる。
すぐに諦めず、どうしたら乗り越えられるか考えていこう。


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Co-musubi説明会があります。

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説明会の日程
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1. 9月29日 (水) 20:30~21:30
2. 10月2日 (土) 10:00~11:00
3. 10月2日 (土) 16:00~17:00
4. 10月4日 (月) 20:30~21:30


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