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メンバーnote 「武功じゃ!武功じゃ!!」

メンバーからの寄稿です。

「武功じゃ、武功じゃ!!」最近の父子のお気に入りキーワードです。

以前から『強さ』に憧れの強い小2の次男は、自粛期間中も毎日筋トレに勤しみ身体を鍛え、ゲームも戦いものがお気に入り。
暇さえあれば漫画『ONE PIECE』を読みふけり、キャラクターの詳細について自分なりの辞典を作成しています。

そんな折、Co-musubiでの6月7月のテーマが戦国時代周辺の歴史になりました。
母親である私自身もあまり興味がなく、次男はこれまで全く触れたことのない分野。
とは言え、強さに憧れている次男。これは間違いなく『武功』や『強さ』に魅かれるはず。そう思い、Co-musubiのコミュニティ内の歴史好きの高学年のお兄さん方にオススメの本を聞いてみました。

すると、日本史が大好きな高校生のお兄さんが小学生時代から読んできた書籍を紹介してくれました。

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オススメの中でも次男が好きそうな漫画『英雄伝』を選びそっと置いてみました。
戦国時代の流れもわかったほうがいいかな、と思い「中田youtube大学」を一緒に観てみると、早速『この中で誰が一番強いの?』と本を読む前に質問が。
『信長かな〜?秀吉かな〜?ん〜〜〜ん。』と私が悩んでいると、答えを待たずに本を開きじっくり読み始めました。そして、『真田幸村がかっこいい!!』と。

6月のこどもミーティングは、「推し武将」エントリーと、推し武将それぞれにどんな賞をあげようかとこどもたちと話し合う推し武将アワード会議でした。

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「ママは真田幸村を全然知らないんだけど、どうしてかっこいいの?」と息子に聞くと、幸村になりきって「地獄の三途の川の渡り賃六文銭を旗に掲げて『俺たちは死ぬ覚悟はできている!地獄に行こうぜ!!!』って家康を追い込んだんだよ!」と。

かっこいいポイントを自分で見つけ出している!
『ONE PIECE』を読み込んでいるせいか複雑な敵味方関係なども把握していて驚きです。そして何より興味をしっかり持っている。

それと同時に、平日のおはなし会でも、戦国時代について城や藩の知識にも触れることができ、コミュニティの歴史好きのお兄さんに『関白ってなに?』『なんでお城ごと自分で燃やしてしまうの?』など質問もしていました。
興味が湧いてきたからこそ疑問も生まれます。
日々の生活でもふと『配下ってなに?』と溢れてきます。

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7月の子供ミーティングのテーマは『(歴史事実も踏まえた上で)オリジナルの武将を作ってみよう!』
時代・領地・城・甲冑・家紋・旗・刀・・深められることはたくさん。
お話会で紹介くださった『家紋』や『甲冑』の本に興味を持ったので購入すると、これまた面白く私も小さな字に夢中になりました。
家紋のルーツは一つじゃないんだ〜など奥深い。
この本によって、旗の紋で何軍か分かるね!とまた発見。

歴史は順序立てて勉強をしないとわからないのだろう、と敷居が高かった私。
あれ?面白ポイントから派生し深掘りすると面白いぞ!!と発見の連続ループにハマりだしました。

そして、以前長男がオープン前に行きたがっていた『刀剣博物館』の存在を思い出し次男を誘ってでかけてきました。(長男は初定期テスト前で諦めた模様)

一階では刀の製造過程が紹介され、三階には40以上の美しい刀の数々が展示されていました。
刀にはさほど興味のない私はあっという間に一周。
次男は一周した後『あれが一番、二番があれ、三番は、、、、』と好きな順を語りだし、『写真を撮って』とお願い。
写真は撮れないことを伝えると、持参したノートにスケッチを始めました。
なんと小一時間!!
お気に入り二本の刀『伝左文字』と『一文字』をじっくりと見つめて、没頭していました。

有り難いことに博物館内はほぼ貸し切り状態。
息子が熱心にスケッチをしている間、私も再び解説と刀を見比べました。
すると今度は、新しい発見がたくさんありました。
『???』よ〜〜〜〜く見ると、刃文とは別に地鉄に模様があるのを発見。
すると次男も『これは板肌目だね。』『僕は直刃の刃文が好き』と語り出す。
どうやらワンピースにも刃文が登場するよう。
「へ〜〜よく知ってるね〜。」と感心する母に、次男は満足げに語り続けます。


翌日は『NHK戦国特集』の録画を何度も一時停止し解説しながら視聴する次男。


『あの本には載ってなかったね。』『あれは真田幸村の旗だ!』『あの家紋、うちにあるのと一緒じゃない??』と発見やモヤモヤのループを愉しんでいます。

彼の生み出す『オリジナルの武将』がどうなるかわかりませんが、つい一ヶ月ほど前には全く歴史に触れたことがなかった子とは思えないほど、新たな興味が深まったことは間違いありません。

親だけでは、全く興味のない分野に飛び込んでみようと思うことさえなかった中で、Co-musubiのプログラムデザインと温かいコミュニティの中でアドバイスを頂いたからこそです。

スタート時こそ、子どもの興味とテーマの繋がりを意識し、また子ども自身のワクワクポイントを気にかけましたが、学びが進むにつれて、自然と親子ともにワクワクする範囲が大きく広がったように思います。

日常生活の中で、今まで見ていたのに気づかなかったことも『なんでだろう?』と親子ともに不思議に感じられるようになりました。

今回のプロジェクトのゴールは、一応『オリジナルの武将キャラのデザイン』ですが、ここに到達するまでのワクワクやモヤモヤ、グルグル考えること、最終的には『自分なりの』何かにアウトプットすることがとても大切なのだ、と改めて気づきました。

抽象度高く設定されたゴール(アウトプット)のおかげで、それぞれが自分らしく創造しているんだな、と強く感じます。

同じ刀を前にしても、次男はそのかっこよさに、長男は製造過程に強く興味を持っています。
そして、その興味の種がどのように広がっていくのかもそれぞれなのだろうと思うと面白い。 

Co-musubiのあり方から、大人は教えたり意図する方向に誘導する存在ではなく、そのスタートの一歩や子どもの主体的な学びの環境を整えることがその役割だと実感しました。




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