カヌーを自分で作って漕ぎ出そう!ワークショップ②
芝中学校技術科教諭・寺西 幸人先生、東京都公立中学校理科教員・井久保 大介 先生、芝中学校技術工作部部員の皆様に全面的にご協力いただき、新小学4年生から新中学1年生までのこども達とその保護者(8組)を対象に、プラスチックダンボールでカヌーを制作し実際に東京湾に浮かべ漕ぎだそう!ワークショップを行いました。
1週目:ZOOMを使用したオンライン事前学習
2週目:カヌー制作
3週目:カヌーカーニバル!運河で乗ってみよう
4週目:ZOOMを使用した振り返りの学習
の2週目、3週目の様子を動画にまとめております。
一日でできるとは言え、試行錯誤も協力も不可欠な、今の自分にとってチャレンジな制作。
大きなカッターで真剣にプラスチックダンボールを切っています。最初はおぼつかなかった手付きも、後半はサクサクスムーズに切り出せるようになりました。
昼休憩には、芝中学校技工部のみなさんが、こども達のためにサプライズで用意してくださったお手製の列車で遊びました。
骨組みとなる木枠は全て芝中学校・高等学校技工部のみなさんが作成し、手際よくどんどん取り付けてくれました。あまりに見事なその仕事に、大人たちも感嘆の声を上げていました。
そしてできあがった渾身の作品。個性あふれる8艇のカヌー。
翌週は、いよいよ自分たちで作ったカヌーを浮かべ漕ぎ出します。
浮かぶかなぁ?進水式が浸水式になっちゃうんじゃないかなぁ?
大きな期待と少しの不安でその日を迎えました。
最初は恐る恐る自作カヌーに乗り込んだみんなも、徐々にスイスイ自在に乗りこなし、後半はカヌーで鬼ごっこをはじめるほど、おもいっきり楽しみました。レンタルしたカヌーや、決められた短い時間での乗船体験では、時にカヌー同士の軽い衝突もある鬼ごっこはできません。
自分たちで作った自分たちのカヌーで、さらに十分に遊ぶことのできる余裕のある時間があり、共に作ることで仲間になったみんなとだから、遠慮のない楽しい鬼ごっこに発展したのだろうと感じますし、本気で遊ぶからこそ、経験を通じ「加減」を知ることもできるのだなと感慨にふけりました。
理科教員の井久保先生は、
「子どもたちの学び遊ぶ姿と、寺西さんのものづくりに対する姿勢から多くの気付きを得ました。大きな学びは、本物に触れる以上の学びはない、ということ。今回のカヌーづくりは、何もかもが本物。嘘が全くない。」
と感想を綴ってくださいました。
楽しい!からはじまる本物の学びの持つパワーの大きさを感じることができる2日間となりました。
また、プロフェッショナルで温かいたくさんの方々のご支援があってこそ、このようなダイナミックでめったにできない素晴らしい経験ができました。
寺西先生、井久保先生、芝中学校・高等学校技工部の皆さま。
つなぎ姿が本当にかっこいい。憧れるこども達が(大人たちも)続出しました。
風で流され自力で戻れなくなったカヌーをレスキューしてくださる、勝島運河倶楽部のみなさま。余裕があり頼もしくステキでした。
現地で木枠の骨組みに大きなラップを巻き、即席でカヌーを制作する技工部の皆さん。
目に見える知識や技術も、そして目に見えないけれどとても大切ななにかも、人は人から学ぶのだと、改めて強く心に感じました。
お世話になった皆さま、本当にありがとうございました!