やってみよう!まずは自分で考えよう!対話しよう! 書いてみよう!
Co-musubiの平日のショートプログラム 「おはなし会」。
この一ヶ月ほどは、おはなし会でのテーマを起点に「やってみよう!」「仮説を立てよう!」「書いていこう!」が日常の中に起きやすいように、意識をしてテーマを設定しています。
本日は、Co-musubiメンバーの「やってみた!」や「気づいた!」の一部をまとめてご紹介したいと思います。
料理は科学だ!キッチンを理科室にしちゃおう!がテーマの際には
メレンゲについて話し合っていた時。ある男の子が、「卵白を泡立てるのに泡立て器をぐるぐる両手で回したら泡立つのかな?」といたずらな笑みを浮かべて提案したところ、面白がってくれた他のご家庭が実際にチャレンジ。
力の加え方で空気の混ざり方が変わることを実感したそう。
他にも、卵白だけの力で膨らませるレシピでシフォンケーキを焼き空気の膨張を考えたり、特徴的な形の型から熱の伝わり方を考えたりと、美味しい実験にチャレンジしたご家庭も複数ありました。
また、出汁を研究中のご家庭も。
三大旨味成分である、イノシン酸、グルタミン酸、グアニル酸を組み合わせることで味に深みが出るんだよ。という話から、小学二年生の男の子が、様々な組み合わせで好みの味を探求中。
さらには肉(タンパク質)を柔らかくする酵素の科学の実験からのまとめ。
応用編として、科学的なコツをいくつも取り入れたCo-musubi流のハンバーグレシピに挑戦してくれた兄妹。一緒に作ったそのハンバーグが美味しかったとのことで、それまでは手がかかる割に美味しくできない!ということで、数年に一度くらいしか自宅ではつくらなかったハンバーグを、最近は毎週リクエストされるようになった、というご家庭もありました。
この兄と妹で、おはなし会の後に疑問に思ったことに仮説を立てたり、家族にインタビューをした新聞が続々とドアに貼られているとの報告も。
特にお兄ちゃんは1年前は書くことが得意ではなかったのですが、ご家庭での丁寧なサポートの甲斐あって、字も美しくなりましたし、自ら書こうとするようになりました。このように楽しんで自ら書く機会が後押ししたのだと思います。
また、答えのある問題を解くよりも、問いを立てる力がますます重要となるこれからの時代において、このようにたくさんの問いを立て、人の意見を聞き自分の考えをまとめていく遊びは、彼らにとって一生の宝となる土台を形成していくだろうと感じます。
自然界の美しい造形や自然にあるすごい機能を人工の技術に応用したバイオミミクリーがテーマの時には、子どもたちの発言から広がった蜂の巣のハニカム構造について、なぜ巣房は六角形なのだろうか?六角形だとどんないいことがあるのかな?という問いを残したところ、
書き出してみて考えた子や、
紙を切って並べて考えてみる子
このように、いろいろな形で蜂の巣を作ってみて考えてみた子も!
ちょうど少し前に養蜂場に行って蜂の巣を間近で見たメンバーからは、
まさに今ミツバチたちが暮らしている巣は、間近で見ると本当に美しい形でした。しかもこの巣房、横から見てもきっちり同じ角度で傾いてるんですよ。自然の神秘!
と、実際に見てみないとわからない細かいところをシェアしてもらい、さらに蜂の巣構造について深めることができました。
また、バイオミミクリーに関連するエピソードとしてメンバーが次のような素敵な気づきをシェアしてくれました。
先日、里芋の葉が水を弾くのをみて、「弾いてるね、なんでかな。」と対話していた小1の従兄弟が、その後に遊びに行った公園の芝生広場の大きな天幕を見て「里芋の葉と同じだね!」と話していて、子どもの結びつける力ってすごいなあと思いました。対話の大切さも。体験の中に問いや気づきがあると残るんですね。
体験の中に問いや気付きがあると残る。
好奇心からはじまり自ら深めていく学びは、子どもたちを取り巻く日常の中にあります。
せっかくなので、忙しいだけの毎日を少し見直してみませんか?