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「メンバーnote」 13歳の心の成長

メンバー(保護者)からの寄稿記事です。
中学2年生の娘は、学校の総合の発表のテーマを「海外の城」にすると決めました。
Co-musubiの小学生たちは、この3ヶ月間、日本史をテーマに学んでいたこともあり、彼らの中で日本のお城が大ブーム。
世界史に興味がある娘は、小学生たちからの刺激も受け、海外の城をテーマに選びました。

発表のポイントは、聴く人に興味を持ってもらえること。

これまでCo-musubiの中で、小学生の子どもたちに対し、自分の好きなテーマから、その面白さを伝えるスライドを作り授業をした経験から、娘は多くのことを自分なりに学んでいました。

事前の準備が重要だということも、どのように発表すれば聴く人の心をつかむことができるのかというコツも、自然と身についています。

発表のために資料を探しはじめると、海外のお城について書かれている書籍は少なく、インターネットなどを利用し、みんなが「聴きたいこと」「知りたいこと」を想像し試行錯誤。

その中でディズニー映画やハリーポッターに出てくるお城は、実在のお城がモデルになっていることに気付きました。

掴みはこれだ!

そして、お城の存在理由や時代における日本との比較など、何日もかけて丁寧に調べた後、発表資料をパワーポイントで作成しました。


また、娘の発表時の課題は
•早口になる
•説明が自分の言葉になっていない。(資料を読んでしまう。)

これも、Co-musubiで発表を重ねたおかげで気づいたこと。
今回は、発表する時の言葉を何度も練り直し、発表時のように話しながらスライドを作成するなど、自分の課題の攻略に取り組みました。

その甲斐あって、発表は成功!

クラスのみんなから、満点の評価を得ることができました。

夕食時、クールに、でも少しだけ嬉しそうに、
「発表うまくいったよ。満点もらった。」
と、思春期特有の喜び方で報告をしてくれました。

こうやってCo-musubiでは、オンラインでの経験や気付きが日常生活に活かされ、少しずつ自然と自己効力感を育んでいきます。

そんな娘ですが、最近の口癖は
「自分は何になりたいのかわからない。」
「自分は何に向いているのかわからない。」

13歳、中学2年生。他者と自分を比べ、劣等感を感じたりもしながら、自分自身を探索している期間なのでしょう。

先日、そんな彼女に一筋の光が見えました。

それは、中学生と保護者向けにゲストの方をお招きして行われたCo-musubiのプログラム内のオンライン講演会でのことでした。

少人数で双方向でのやり取りがある贅沢な機会です。

ゲストの方は、公益財団法人味の素ファンデーションにて、ガーナでの幼児向けの栄養改善プロジェクトを推進している高橋裕典さん。

高橋さんがこれまで、
自分<家族<学校<町<日本<世界
と、課題を解決してきたそのパワフルな人生を軸に、お話を伺うことができました。
同時並行でいくつもの課題に全力で取り組み、たくさんの人を巻き込み、共にハッピーを創り出してきた高橋さん。
穏やかに謙虚に、そして楽しそうに話してくださるおかげで、素直に感情移入でき、
「みんながハッピーになるために考え抜く」⇒「自分を信じて行動する」⇒「継続する」
このサイクルが課題を解決するために重要であることや、苦しいけれど諦めずに続けていると、ある時突然、多くの人が共感し集まってくれてプラスに転じていくことも知ることができました。

そして後半、お話を聞いた娘がこんな想いを感想として伝えました。
「高橋さんは0から1を創り出すことが得意だと仰っていました。私はいつも受け身で、誰かの発案に乗っかることが多かったので、自分でも動いてみようと思いました。」
これを聞いた高橋さんから
「生み出す人、それを1から10に出来る人、それぞれに役割があり、乗っかる人も必要。」
と言って頂き、終わるなり「私も必要とされているかも!」と嬉しそうに報告してくれました。

さらにその数日後には一言「私、心を入れ替えたから」と。

先が見えず真っ暗に感じもがいていても、耐える時間を超えた先に太陽が生まれる。
自己の利益だけを追求するのではなく、相手の立場に立って考えるエンパシーと真善美を大切に、世界をより善くしよう、ハッピーを増やそう!と奔走される高橋さんから、近い距離でその声を聞けたこと。

このような貴重な機会によって、曇っていた視界が少しクリアになったようです。
娘の手帳には、
•世の中の仕組みを作る→仕事
•課題を深掘り→人を巻き込む(どんどん楽しく)
•信じること、理念を持つことが大事
こんな素敵なメモが残されていました。

13歳という多感な時に高橋さんのような方と出会えたことは、娘の一生の宝物になるでしょう。
このような貴重な機会をつくってくださった代表の井上さんにも感謝です。ありがとうございました。

「高橋さんのように世界を救う、未来に向かって走っている人物に私はなりたい。」

高橋さんへ向けた感謝の手紙に、そう書かれていました。
自分を探していた娘に、大きな人生の目標ができたようです。



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