マガジンのカバー画像

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た

36
書き手:小林浩子(ライター・編集者/小学生の親) 新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。 自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ね…
運営しているクリエイター

#リベラルアーツ

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #はじめに

書き手:小林浩子(ライター・編集者/小学生の親) 新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。 自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ねる。現在、米国在住。  「子育てはどうしてこんなにつらいんだろうーー」 そう思ったことはありますか。私はあります。  ライター/編集者として、「仕事と子育てを両立すること」に疲労困憊している親(特に母親)の姿をたくさん見てきました。ちゃんと育てなきゃという内側からの使命感や、ときにはプレッシャー

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た#8

#8 アメリカで見た、親の「応援表現力」 (8) 謙遜の文化と「私なんて……」のつながり  前回(#7 多くの親が陥りやすい「ちいさな病」) の続きです。親の「ちいさな病」がある上に、日本には謙遜の文化があります。  自分の子どものよいところを誰かにほめられたら、「いえいえ、うちの子なんて……」と謙遜してしまうことはありませんか。でも、それこそ「もったいない」と思います。  せっかく気づいてくれたのだから、素直に感謝して、そのよいポイントを伸ばす機会にしたいものです。反

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た#7

多くの親が陥りやすい「ちいさな病」 (7)自分の子に対しては「解像度が落ちる」    「親はどうやったら不安を手放せるのか」。この大きな問いについて引き続き考えます。親が覚えておくと「不安解消」に役立つことがひとつあります。  それは、多くの親が陥りがちな「ちいさな病」とも呼ぶべきものです。  Co-musubiの「大人ミーティング」でこんな場面を目にすることがあります。「大人ミーティング」とは保護者が集まって対話する月1回のオンラインミーティングです。ある人が「自分の