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井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た

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書き手:小林浩子(ライター・編集者/小学生の親) 新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。 自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ね…
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#大学受験

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #はじめに

書き手:小林浩子(ライター・編集者/小学生の親) 新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。 自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ねる。現在、米国在住。  「子育てはどうしてこんなにつらいんだろうーー」 そう思ったことはありますか。私はあります。  ライター/編集者として、「仕事と子育てを両立すること」に疲労困憊している親(特に母親)の姿をたくさん見てきました。ちゃんと育てなきゃという内側からの使命感や、ときにはプレッシャー

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た#5

(5)分かりやすい成果を最短で求めるのではなく 「これで私は子どもの手を離せると思った」  ヨーロッパでの留学体験プログラムの経験を高1のAくんがシェアしてくれたCo-musubiミーティング(#1参照)の話を続けます。  Aくんは、今回の経験の中で「英語の学び方が分かった」と話してくれました。  Aくんは自分自身が英語が得意でないと感じていました。プログラムのほかの参加者の中には英語を流暢に操る高校生もいたそうです。  そこでAくんは、ほかの人たちが話す英語を、それ

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た#4

(4)手段を目的化してしまうことのもったいなさ 「こんないい話を聞かないなんて!」と親がイラっとする場面  「Co-musubiって何?」と知人などに聞かれると、正直言葉につまることが多いです。困ったあげく、「えっと、習い事ではなくてね、即効性を期待するものではないんだけど……」といった言葉が口をついて出てしまうこともあります。たぶんそれは、世の中にある習い事や塾の多くが、比較的短期間で成果を出すことを期待されているからだと思います。  Co-musubiの場で起きている