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井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た

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書き手:小林浩子(ライター・編集者/小学生の親) 新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。 自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ね…
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2024年2月の記事一覧

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #23

親子の間にある「対話めいたもの」② 「お面」を外して誰かとじっくり話すこと 人間は社会の中で生きているので、人生の多くの時間を、役割のお面をつけて過ごしています(前回#22の続きです)。  では、せわしない毎日の中で、お面を外した「素の自分」で過ごす時間はどれくらいありますか。  さらに、素の自分のままで誰かとじっくり話す時間をどれくらい持っていますか。  その場にふさわしいと思われるお面を四六時中つけて、「こうあるべき」ふるまいをし続けていると、どれが素の自分か分か

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #22

親子の間にある「対話めいたもの」① 「お面」をかぶったままでいると……  「対話」と聞くと、腰が引ける人もいるかもしれません(前回#21← の続きです)。かくいう私も、以前は「対話」というものに縁遠い生活を送っていました。初めてプライベートでオンライン読書会に参加した時、自分がどうふるまえばいいのか戸惑ったことを覚えています。  なぜ戸惑ったのか。考えてみると、何かの「役割」の「お面」をかぶることが日常になっていたからだと思います。例えば、仕事をするときは「取材者」や「編

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #20

「書く→対話→書く→…」がかなう もったいないイベント(習い事)前編 このほど、私の願いがかないました。  誰かにインタビューしたり、場を取材したりして文章を書いて読者に届けるという仕事を20年以上続けてきました。それは本当に意義深いことですが、構造として一方通行になるという宿命があります。  書いたものを読んでくださった人たちと対話をして、またそれを振り返りながら書く。そんな「書く→対話する→書く→……」という新しいサイクルが生まれたら、「書く」と「対話」が化学反応を

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #21

大先輩のアドバイスも もったいないイベント(習い事)後編  【それって「もったいない子育て」!? イベント 習い事】の振り返り(前編#20)の続きです。   参加者の多くがびっくりしたエピソードもありました。1歳半ごろから10個ぐらい習い事をしている子がいた、と。そもそもその年齢でそれほど選択肢があること自体に驚きの声があがりました。さらに「その子はだんだんあまり笑わなくなっていった」という追加情報もあり、考えさせられる一場面も。  また、参加くださった助産師の吉田敦子