2024年10月11月振り返り「わくわくから広げる企画作り」
こんにちは、コミドクフェローで東京町田で訪問診療をしている在原(ふーちゃん)です。
4月から取り組んできたコミドクフェローシップですが、いよいよ「みる・はいる・つくる」のうち「つくる」の段階にはいってきました。
10月、11月はアートプロジェクト運営ガイドラインを参考に、プロジェクトの概要をコンセプトペーパーに落とし込む作業を行いました。
参考書籍:「ケアする人のプロジェクトデザイン」西上ありさ
コンセプトペーパーを書いてみよう
今回はアートプロジェクト運営ガイドラインを参考として企画書作成を進めました。
そもそもなぜコミドクの企画を作るのに「アートプロジェクトなの?」と私自身も少し疑問を抱きましたが、アートプロジェクトとは以下のように言われています。
これをみてみると「作品展示にとどまらず、社会の中に入り込んで社会事象とかかわりながら展開される」とあり、たしかにアートと社会をなじませていく過程は医療と地域を混ぜていく過程に似ているのかもしれないなと、私はなんだか腑に落ちました。
ということで今回私は「本」、もう一人のフェローの藤田さん(こっきー)は「走る」と、それぞれのわくわくをヒントに作り上げた企画についてコンセプトペーパーに沿ってまとめていきました。
これまでぼんやりと考えていた企画ですが、コンセプトペーパーの枠組みに落とし込む過程で費用や期間など見落としていた視点に気づき、網羅的に企画をとらえることができました。
そしてそれぞれの項目に対して「開催時間を変えることで集まる人が変わるかもしれない」や「対象者にとどけるには」などの問いも生まれました。
わくわくサイクルを回そう!
コンセプトペーパーにそって企画を立案し深めていく中で繰り返しでてきたキーワードが「わくわく」でした。
「本のどんなところにわくわくするの?」「どんな人と関われるとわくわくする?」「どんな未来が実現したらわくわくする?」
企画を立案、実行しブラッシュアップする過程でよく使われる手法にPDCAサイクル(Plan→Check→Action)がありますが、PDCAサイクルの弱点としてCheckを前提に企画をすると達成できる目標をたててしまうことでどんどんと小さなサイクルになってしまうことが言われています。
一方今回の参考図書「ケアする人のプロジェクトデザイン」ではわくわくを起点としたAARサイクルが提案されています。
AARサイクルはAnticipation(わくわくすることを思い浮かべる)→Action(行動してみる)→Reflection(振り返る)と言われており「こうすればもっと面白くなるかもしれない」というわくわくや期待で、どんどんと膨らむサイクルとなっています。
ついつい「実現可能か?」「評価可能か?」など頭でっかちになって小さくまとまった企画になりがちですが、AARサイクルを回しながら「どうしたらもっとわくわくする?」「どんなひとが来てくれたらおもしろい?」と、自分の中のわくわくと対話しながら企画を組み立てていく過程を楽しむことができました。
(文責:ふーちゃん)