![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33360241/rectangle_large_type_2_681bac7889158800dfec6231e8f3bc20.jpeg?width=1200)
地獄のランウェイ 〜絵のない絵本〜
俺は脚が短い。
俺だって短いさ、と思ったそこのキミ。
俺はそんじょそこらの短さじゃあない。
だけどモデルをしているんだ。
定期的にランウェイを歩かされる。
人々はわぁ!っと声をあげるが、はっきり言って屈辱以外のなにものでもない。
だってこんなに脚が短いんだぜ?
他のやつらと比べても一目瞭然なんだぜ?
どうしてわざわざ好奇の目に晒さなければいけないんだ…
俺はこの時間が嫌いでたまらない。
だけどそれでメシを食ってるから文句も言えないんだけどな。
そんなこと話している間にまたランウェイタイムだ。
毎日一度はやってくる地獄の時間なのさ。
さぁ、今日も仕事と割り切って行ってくるか…
「さぁ〜!みなさんお待ちかね!!
ペンギンちゃんのお散歩タイムです!」
「きゃ〜かわいい〜!!」
「よちよち歩いてる〜!!」
いいなと思ったら応援しよう!
![こむぎ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32223303/profile_d04ae79d7a9a684f4b8d25f65f6bb312.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)