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ことのはいけばな’22小満 第23候『紅花栄』


花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

「花の座 伝芭」を主宰している。
sansa座の第二回目は5月29日。主題は「あぢさゐ、芍薬、しもつけ」。
暦や襲の色目、歳時記に記される季語としての紫陽花、芍薬の歌についてゆっくり味わっていく。紫陽花にちなんで「青」について、ジューンブライドにちなんで「緑」の話も伝える。その緑に紅花のことは欠かせない。

*玉虫のみどりに軋る翅の音いのち溢るるとこしえの国
*光る紅色べに唐紅のみづ青くみどりごの樹々笑いさるのみ

*はじまりは白眈々と継ぐみどりさ緑を経てはなだ過ぎさる
人も花めぐりて生きる息をしてめぐりて活かすめぐみて終える


*花といふ光へむかふひと白き光の中で光と一つ
*あぢさゐの宵の色した花手毬明るい午後は素知らぬ貌で
抛げ入れむそのとき人も花ならむ放ちて穿つまほそのいづみ

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