安部太一さんというひと
憧れの作家さんがいました。
安部太一さん。
大好きな本「山陰旅行」の表紙にもなっている陶器の作家さんで、
でも、住所は非公表だし、どこかに常設で展示とかされている訳でもなく。
逢いたいけど、
作品にもご本人にも逢えない。
そんな存在でした。
けれど、たまたまうちの会社のギャラリーで
展示販売してくださることになり、
楽しみで仕方なかったです。
しかも、イベント初日、
特別にお話を聞けるということで、
嬉しくて喜々としながら、会場である群言堂本店へ足早に向かいました。
たくさんのカップ&ソーサに
目を奪われ心を奪われ、夢中になって見ていると、
いつの間にか裏手におられた優しそうな男性が、安部さんでした。
お話の内容もよかったです。
長らく陶芸家としての道を歩んでこられたからこそ、
「心をこめて」つくることがたいせつなこと。
それを話してくださいました。
「心をこめてつくったものを
誰かが心をこめて見てくれることで
自分が心をこめてつくったことが成立する」
というお話なども、
ものづくりをしてきた方だからこその言葉。
深く染み入りました。
ああ、わたしも丁寧に心をこめて
料理をつくるのすきだなぁ〜
食べてくれる誰かのことを想像しながら。
そして、にこにこと美味しそうに食べてくれるひとのことが
ほんとうに愛しいのです。
心をこめること、
たいせつにしてゆきます。
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