お母さんになりたかった私が最難関国立大に挑んだ理由
今となってはまったく生かされていないですが、私は最難関国立大学で化学を勉強していました。
今日は一風変わった進学理由についてまとめたいと思います。
1.化学を学ぼうと思った理由
なぜ化学を学ぼうと思ったか?
それは、高校のときの化学の先生を慕っていたから。そして、化学の力で環境問題を解決する糸口をつかめるのではないかと思ったからです。
では、なぜ環境問題だったのか?
それは、将来の自分の子どもや孫に、良い環境を残したいと思ったからです。すべては子どものため。生まれながらに母性とともに生きてきたと言っても過言ではありません。(笑)
そんなわけで、私は中学生のときから、子どもを産んで母になることが夢でした。
それ以外の夢は特になかったのです。
しかし、勉強や目標に向かって努力をすることは大好き。だから、自分で立てた目標に向かってコツコツと取り組むこと、それ自体を楽しむ学生でした。
2.大学受験を決めたきっかけ
そんな私は高1のとき、慕っていた化学の先生に、「最難関国立大学を受験したら?」と提案されます。
「いや~、私はお母さんになれればよいので、そんなに頑張らなくていいです。」と伝えると、
「お母さんはこの世でいちばん大変な仕事。思うようにならないことばかり。そんな仕事を全うするためにも、今限界に挑んでみることに価値がある。」と言われました。
素直だった私は「なるほど!」と思い、受験することを考え始めました。
そこに加えて挑戦するパワーになった出来事。
それは、何年間も頑張っていたダンスのコンクールで何の成果も残せなかったこと。
そして、学校の部活動では部長として思うように部員をマネジメントできなかったこと。
その2つの悔しさを吹き飛ばすような達成感が欲しい!そう思って私は、高2の冬から、本格的に受験勉強に取り組むようになりました。
3.結果と反省
模試の結果はいつもE判定でしたが、奇跡的に現役合格。今でもなぜ合格できたのか、わかりません。。。
結局、その後、化学の道は諦め、まったく異なる職種に就くことになりましたが、大好きな仕事でとても満足しています。そして、幸せなことに子どもにも恵まれました。順風満帆、幸せな人生のように思えます。
ですが、欲深いのでしょうか?心から幸せと思えていないのです。。。
今振り返ってみて、良くなかったと思う点。
■「努力すること」を楽しんでしまっていた
何のために受験するのか?その目的意識が弱かった。「化学」である必要はなかったのです。
子どものために何かしたいなら、ダイレクトに子育てに活かせる学問を選考すればよかったのです。もっと大学で学びたいこと、社会に出てどうしたいか、を具体的に考えなくてはいけませんでした。
最近読んだ以下の本にも書かれていました。目的が明確でない努力は、長い目で見ると実を結びません。
■受験で燃え尽きてしまった
良くある話だと思いますが、受験を頑張りすぎて、もう勉強はほどほどでいいや…と大学での勉強に身が入らなくなってしまったのです。加えて、周りは優秀な人ばかり。劣等感に苛まれ、もともと低い自己肯定感がますます低くなってしまいました。
目の前の目標と、人生をかけた目標。その両方を携えておかないと、結果的に路頭に迷うことになってしまいます。
そんなこんなで、いまだに自分は何をすべきか、悩みながら生きる日々です。。。
でもやはり、子どもたちはかわいくて仕方がないので、いつかこの経験も糧にしたい。世の中の子どもたちのためになる働きをしたい。
そんなことを思いながら、日々を過ごしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!