自然派 防災備蓄:雨を活用して溜める生活用水
水道をひねればジャーっと出てくる水ですが、国が変われば非常に貴重な水源です。また日本国内においても発災後、断水状態になった地域ではもう堪らなく恋しい存在です。
人間、健康体であってもひとたび脱水症状を起こすと熱中症になり最悪な状態では命を落とすことも多いにある命の水です。
農林水産省で推奨されているの水備蓄量は1日3リットル/人。
ですが、この3リットル実は必要最低限の量ってご存じでしたでしょうか?
飲料水に1リットル、それ以外は調理や歯磨きなどで使用する分として3リットルと定義されているようですが、洗髪やトイレなど考えると到底足りないということは皆さん薄々お気づきなんではないでしょうか。
1990年代のシャワーで1分水を流した場合 約10リットル 消費するようです。東京都水道局の調べでは3分で36リットル使用しているとも言われております。最近は節水タイプのシャワーヘッドもありこの限りではありませんがどれだけ節水タイプといえど1分5リットル以下にはならないのではないかと思います。
で、こちらのグラフを見ますとね。
家庭水でこれはキレイな水じゃないと使用するのが不安になると感じるものが大半なんです。
便器の中にあるトイレの汚物を押し流すための水ならば、そこまでの水質は必要としませんけれども💦 他は、衛生的に危険な領域。なので、防災備蓄では「飲料水」は必須アイテムになります。
ですが、1週間分くらいまでならなんとかなるペットボトルなどの水備蓄ですが、それ以上となってくると結構重く嵩張るのでそう大量に備蓄できるスペースがないのが日本の住宅事情。
なんとか他でも補いたいところです。
そこで検討いただきたいのが、天の恵みを活用した雨水タンク。
毎年更新される夏の猛暑にSDGsやエコ活動の煽りを受けて、行政も雨水タンク設置は積極的支援体制にあります。住まわれている地域によって助成金の額や助成内容は異なりますが、設置検討できる省スペース(バルコニー、お庭、玄関回り)があるようであれば是非設置していただきたいです。
5年ほど前に初めて雨水タンク助成金申請を試みたのですが当時はそれほど積極的でなかったのか助成金額も上限3万円でしたし、下請けさんでの水道工事や地盤を平らに保つ工事を伴う内容で申請を出したら却下されてしまいました。
で、そのまま時は過ぎておりましたが、今回の雨水助成金の内容をみた瞬間雨水タンク熱は再炎。何故なら、当時と比べたら、地域通貨ポイントも含めると倍以上の助成金額(上限6万円)となっていてこれはベストタイミングとDIY設置で申請しましたら無事に申請受理されました。
一度目の申請時よりも雨水タンクの種類も増えてますし、スタイリッシュなものも増えていて選ぶの悩みましたけど良いものが設置できました。
わたしが選んだ雨水タンクのポイント
スペースを活用できる範囲での大容量
タンク内の掃除がしやすいコト
デザイン
特に頭を悩ましたのは掃除。
大容量なのに、掃除のために開けられた穴は直径20cm程度。
小さいサイズならそれでも手が届く範囲で掃除できそうですが大容量タイプ(260リットル以上)になると高さも伴うため、ブラシを突っ込まないと掃除できません。また、中も見ずらいのでキレイに掃除しきれるか不明。
当初、選んでいた300リットルは背も130cmと高く厚みが薄型で素敵なデザインでしたがこの掃除のしにくさがネックとなり却下。
最終、悩んだ末に280リットルと20リットルほど少なくなりましたが、円形で蓋をパカッと開けたら大人もなんとか入れる直径50cm以上のコチラに決定しました。
雨水タンクは溜めっぱなしでは、内側に藻が増えたりしてほっとくとどえらい汚れます。水質や環境によっても異なるとは思うんですが数か月に1回は中の水を一旦抜いて洗浄メンテナンスする必要があります。
また、闇雲に大きい容量のモノを選んでも設置するスペースがあるのか?
大事ですよね。雨どいの側にあり、十分なスペースそして、その溜まった水をどう使うのか?によっても設置場所変わってきます。
溜まった水をどうやって使う?
バケツや如雨露を置いて使う、ホースをつなぐ、こちらの雨水は床上40cmほどの高さに蛇口は設置されています。小型のものなら、台の上にのせて使いやすい位置にするのも◎。
我が家の設置場所は、庭の端っこで行き止まり地点。
勝手口の直ぐそばにして雨どいの横。
つい先日までデッドスペースとなり草木ボーボー状態の場所でした。
草木ボーボーは刈り込むとスッキリするだけでなく隠れられるところがすくなくなるので防犯にもなります。
この場所を選ん理由
①雨どいの近くで水を溜めやすい。
②適度なスペースですが入りにくく使いづらい場所。日常的に手入れの必要なものを置くには適していない場所。
③庭のエンドスペースでもあり、ホースが届きにくい場所。この場所周辺の草木への水やり、雨水タンクから取り出せば水やりも楽にできるため。
④万が一、雨水タンクが倒れても害がない場所。
雨どい+雨水の水をどう利用するのか?にポイント置いて場所を選んでいることがわかっていただけると思います。これらの点にも注意してデザインやサイズ選びしてみてください。
設置までの流れ
今回はDIY設置なので、配置から設置まで全部自分たちでします。
数日掛けて、草木ボーボーのスペースを刈り込み、砂利をほどよくならして平にしておく。
この蓋をもってしてもその大きさ、サイズ感ご理解いただけるかと思います。
こちらタカショーの雨水タンクは本体と蛇口や雨どい配管パーツは別売り
しっかりセットで購入します。
パパさんにDIYで設置してもらう。
後は、やまぐちがどうしてもやっておきたいこと。
それは、タンクの中に大きめの銅のシートを入れておくこと。
銅には、殺菌効果があるのでタンク内に藻が生えにくく
ボウフラなどもわき難くする働きがあるそうです。
それを入れたら、水道より水を適量入れて蓋をビス止めし、後は雨水が溜まるのを心より楽しみにしているだけ。
普段は、ホースが届きにくい庭のどん付き周辺の草木への水やりに。
ですが、災害時には?
トイレの排水用にしたり、そこまで汚れてなければ洗濯用水にしたり
防災リュックに携帯している携帯浄水器を通して飲み水を確保します。
早く、銅シート届かないかな (*ノωノ)
これから雨の日が楽しみになりそうです。
地域によって雨水タンクへの助成金額や申請対象、申し込み期間など内容は異なります。
気になる方は、是非調べてご活用ください。
因みに、兵庫県尼崎市の2024年度:雨水タンク助成金申請期間
第一弾は、5月に終了いたしましたが・・・
第二弾:8月1日~8月31日
これからお申込みいただけますよ!
対象は80リットル以上のタンクになります。
詳細はコチラのページをよくご覧くださいね。
雨水タンク購入【前】に申請しないと対象になりませんので気を付けて。
DIYは自信ない💦という方はお近くの水道屋さんや工務店さん、シルバー人材派遣さんに設置について相談してみるといいと思いますよ(^^)ノ
本日は、自然派防災備蓄:雨を活用して溜める生活用水についてお話させていただきました。この夏の猛暑にも活躍する雨水タンクです。
是非、設置してみてくださいね。