<日記>毎週土曜は早起きの日
桜も木蓮も、満開が過ぎた。
八重桜ももう散り始めているし、蛍光グリーンだった木の芽も少しずつ色が深くなってきた。
まだ寒い日があるけれど、ちゃんと春になった。
わたしと支配人の土曜日は、早起きで始まる。
ファーマーズ・マーケットの開始時間に合わせて、近所のコーヒー・バーでコーヒーを買い、車で20分くらい隣の町にある苗屋に行くのがルーティンだから。
その苗屋の一角で、ファーマーズ・マーケットが開く。
小さなマーケットゆえに、ベンダーさんたちにはすっかり顔を覚えられていて、買い物が終わると「また来週ね」と挨拶する。
もう何年もの付き合いになるベンダーさんも多いから、毎週かれらの元気な姿が見られるのは嬉しい。
どこもマーケットがやっていない冬からの時期に、こうして毎週マーケットを開催してくれることがなんともありがたく、この前は苗屋のほうでうちのシャコバサボテンの植え替え用に、大きめの鉢を買った。
ちょっとでも苗屋の売上になったら、と思ったからだ。
相乗効果とでもいうか、マーケットに来た人が花の苗を買っていたり、苗を買いに来た人がマーケットでパンや野菜を買っているのもよく見る。
ここしばらくは気温が上がってきたので、マーケットにも人が増えた。
大きな温室を持っている苗屋には、毎週どんどん、花や樹やハーブが増えていく。
もうそろそろ、野菜の苗も出てくるだろう。
5月からは、マーケットもオンシーズン。
ファームの店頭には野菜の苗とラディッシュから始まって、週替りで色んな野菜が出てくるようになる。
11月の半ばから毎週お世話になった苗屋でのマーケットも、今度の土曜日が最後だ。
いよいよ「サマーシーズン」となって、曜日は同じだが場所が変わる。
一週と開けずにマーケットが開くのは、本当にありがたい。
今年の野菜は、どんな感じに育っているだろう。
何を作ろうかと、今から楽しみにしながら本を読んだり、料理のことを勉強したりしている。