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率直でいることの価値
いつもは親子のコミュニケーションを中心に文章をかいていますが、今日は自分と大人どうしのコミュニケーションの事を書きたくなりました。
とんでもなくザワついたこと
最近、知人とのやりとりで心がざわざわすることがありました。
私には珍しく、とんでもなくザワついたのです。
きっかけは、知人からの久しぶりのlineでした。
知人の事はとても尊敬していて、とてもお世話になった方。
だけど、その内容を読むと、どうにも頭が重くなって、胸が苦しくなって目の前が暗くなるようなものだった。
とにかく自分に襲い掛かってくるネガティブな感覚。
でも、この感覚、実は身に覚えあり。昨年、いろんな事があって、その時に私の身に起こっていたのと同じ感覚だった。
それがとにかく嫌で、振り払いたくて。でもどうしていいのかとても戸惑いました。
困った時の「ゴードン・メソッド」
こういう感情に襲われたとき、当時の思考を呼び起こして悶々としてしまうのは嫌だ!!と思ったわけです。
「こんな時、ゴードン・メソッドではどうするんだっけ」
私は自問を始めました。
そう、私のnoteでは親子間のコミュニケーションメソッド(親業)として、ゴードン・メソッドを紹介してきましたが、ゴードン・メソッドは親子間に限ったものではないんです。あらゆる人と人のコミュニケーションにおいて有効なんです。
ゴードン・メソッドで考えると、とにかく、知人からのlineを読んでとんでもなく重苦しい嫌な気持ちがしている私。どう考えても、「私が問題をもっている」場面だなと。
私が問題をもっているということは、私がこの問題を解決する主体となるわけです。
そして、私は「わたしメッセージ」を伝えることで、この状況を打破しようと思いました。
「わたしメッセージ」で伝えるために
「わたしメッセージ」は自分の率直な気持ちや状況や願望など、とにかく自分を語るものです。
自分を語るには、自分を知る必要があります。
私の中で何が起こっているのか、何がそんなにいやなのか。私はどうしたいのか。更に自問しました。
正直に言って、lineの内容は私のキャパシティを超えていて、私にとっては関わりたくないものだったのです。
考えるだけで身体に不具合が出そうになるし、思考の隙間に入り込んできて、子どもと過ごす時間にまで影響してきそうになる、私にとっては本当に恐ろしいことだと気付きました。
自分の大切な日々を、人生の一部を、その事の為に使いたくはない。私は、自分の時間は、大切な人や大切なことの為につかいたい!どうにもならない過去にとらわれたくない。他人を変えることにエネルギーを使うのは嫌。
そういう自分の思いにたどりつきました。
率直でいることを邪魔するモノ
一方で、lineをくれた知人のことは、大事にしたいと思っています。
そのlineの内容で、きっと彼女の望んでいるだろうことは想像できました。でも、私がそれに応えられないことを伝えると、彼女をがっかりさせたり、彼女をないがしろにしていると彼女が受け取るのではないかと怖かったのです。
そういう恐怖って、自分を率直でなくそうとしてきます。
彼女の意に沿うような返事をしようかな、彼女はどう言うと納得してくれるだろうか、彼女の望みはなんだろうか…
そうやって考え出すと、自分の本音や自分の大事にしたい事からどんどん思考が離れていきます。で、本当の気持ち、率直な自分は、相手に伝わることはなくなってしまう…
ありのままを伝えるのは勇気がいるかも
私は、勇気を出して、ゴードン・メソッド通りにやろうと決めました。
そしたら、また自分の本当の気持ちと、知人に感謝する気持ちがわいてきました。「そうだ、両方伝えたらいいんだ。それでダメなら仕方ない。」
そう思って、ありのまま、自分に起こること、嫌なこと、大事にしたい事、そして、彼女に対する感謝と尊敬の気持ちを文章にして、
思い切ってlineの送信ボタンをタップしました。
送ってしまった後も、やっぱりどきどきしました。
彼女は傷ついただろうか。彼女は怒るだろうか。彼女との関係がダメになりはしないだろうか。
伝わる!伝わると嬉しい!
数分後、彼女から返信が来て、私は泣きそうになりました。
彼女に伝わったことがわかったからです。
lineなので、実際のところ、彼女がどんな表情でどんな思いなのかは知ることはできません。でも、彼女からの返信は私の意図が伝わったように感じられました。そして、これからもよろしくね、とあったのです。
すかさず、「伝わって嬉しいです」と伝えました。
実にすがすがしいです。私に重くのしかかっていたモヤモヤは嘘みたいになくなりました。そして、彼女に思いが伝わったことで、私の思いをきちんと受け取ってくれた彼女に対して、更に敬意が増したのです。
あぁやっぱり素敵な人だなぁ。ちゃんと伝えてよかったなぁ。って。
lineでも有効か
実のところ、この込み入った話をlineで返信するのはどうだろうか、ということも考えました。電話の方がいいかな、と。
でも、電話だと、上手く言葉がでてこなかったり、最後まで伝え切らない間に、相手から何か言われたり話の流れが変わってしまったりすると、上手く対処できる自信がなくて。言葉を慎重に選んで、まず言いたいことを全部伝えてしまおう!とlineで返信することにしました。
lineのやり取りでも、コミュニケーションで大事なことって変わらないんだなと思いました。
大人どうしもいろいろありますよね…
大人になっても、職場とか、友人関係とか、家族親戚関係とか、ご近所さんとか、いろいろありますよね…
大人の方がややこしいかもしれません。
相手がどう思うかを慮りすぎたり、どうあるべきかに囚われすぎたり…
そうするとますます自分の事なんて伝わらないんです。
だからこそ、大人こそ、率直であることの価値って大きいなと改めて感じました。
やーほんと、びっくりするくらいすっきりしてます。
自分の問題を自分で解決できた自分にも「よし!」と手応えを感じます。
やっぱり、ゴードン・メソッドは私にとってお守りなんだなぁ。
本人に伝えよう!
あ、あと、本人に伝える、というのも大きい気がします。
実のところ、lineが来たことを、第三者の耳に入れようかしら、とちょっと思ってしまったのです。
結局のところ「どうにかしてくれ!」という、逃げ、です。
自分の、途方もないネガティブな感情から、逃げたくなったんだなと今振り返ると思います。事情をよく知る人を巻き込んで、その人に解決を押し付けちゃおう、と。
これも、コミュニケーションで何かあった時、やりがちなことかと思います。
でも、他人を巻き込んで、遠回しにすると、基本的に解決は難しくなることが多いです。結局ややこしくなる。まぁ、稀にお手上げな相手はいますけどもね。向き合うと危険な相手、逃げるべき相手もいますけどもね。でも、そういう相手って、もう関係を築くことは難しい人かもしれませんね。
私は今回、lineをくれた相手の事は大事にしたいと思ったから、やっぱり本人に伝えなきゃ!と逃げずに思い留まれました。
あぁ、間違わなくてよかった!そうしていたら、今頃、もっともやもやの深みにハマっていたいたことだろう…こわっ
だから、
さぁ、率直でいよう!自分の本当の気持ちを大切にしよう!それをきちんと伝えよう。自分を語ろう。