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友達って3段階あるんです


あなたはどこから友達と呼んでいますか?

そこまで会ったことがないのに、友達と呼べる人、
結構あっているのに2人では会わない人、様々な距離感の人がいると思います。

実は、”友情”には3段階あります。
今日は、この”友情”の段階について考えてみたいと思います。


【第1段階】ちょっとしたお願いができる関係

まず誰かとつながった時、私たちが無意識的に判断しているのは
「この人は、自分にとって有益か」ということです。

”そんなところを乗り越える関係だからこそ友達と言えるんだろう?”
という指摘があるかと思いますが、本当の友人になるには、まずこの障壁を乗り越える必要があります。

この段階の友情は、どちらかと言えばビジネスライクな関係性です。年齢や出身は知っていますが、どのような恋人がいたかや、どのような交友関係があるかなど、その人の背景までは知りません。また、お互いの名前の呼び方が決まっていないのも特徴です。

仕事で困った時にお願いしたり、知りたい人の連絡先を教えてもらうといった「ちょっと困った時」に連絡することはできます。ただ2人で飲みには行かない。そんな微妙な距離感と空気間が2人の間には漂っています。

コミュニティ・トレーナーとして述べるならば、基本的にこうした利害関係の友情が長く続くことはありません。なぜなら、お互いの利害を感じることが出来なくなれば、自然消滅してしまいますし、逆により仲良くなった場合は第2段階に移行するからです。


【第2段階】プライベートを一緒に過ごす関係

釣り仲間、飲み仲間などのプライベートを一緒に過ごすための「連れ」みたいな関係性のことです。一般的にみなさんが”友達”と呼んでいるのはこの関係性のことではないでしょうか。

この段階では、大人数は当然のこと、2人でも飲みに行ったり映画を見たりと、余暇を楽しむすることが出来ます。この関係性になれば、お互いのプライベートのことはある程度知っています。

「お互いちょっとだけ似ているところがあると感じている」のもこの段階の特徴です。異性のタイプやプライベートの過ごし方、仕事の悩みなど、生活スタイルや嗜好性が多々似ています。よく青春漫画でありがちな「同じ人を好きになる」というケースが発生するのも、この段階の関係性だからこそです。

こうした関係性は長く続くことが多いです。特に大学生以上になってから出会い、この段階に到達した人であれば、なおさら長く続いていきます。


なぜ大学生以上か?


中学や高校などは、クラスというあらかじめ設定された枠組みがあるので、いやがおうでも関わりを持ちます。言い換えれば、自分の志向性に左右されにくいという事です。

しかし大学や社会人ではこうした枠組みがないので、自分の志向性で選択することが出来ます。そのため自分の周りには、一緒にいて本当に楽しい人だけが残ります。自分の選択の下、残った人たちですから当然長く付き合いたいと思いますよね。


この段階で既に十分”友達”と呼べるのですが、もっと深い関係を示した”親友”という段階があります。お互いのフィーリングが合うと、稀にその次に移行することがあります。


【第3段階】いつでもつながっていたい関係


プライベートを一緒に過ごす仲から、さらに発展するこの段階。ここではタイトル通り、仕事中もプライベートも常につながっていたい(と思う)親友と呼ぶことができる関係性です。

この関係性の特徴は、片方または双方に「われわれ意識が芽生えている」ということです。

例えば、あなたが失恋で泣いていたとします。この時、第2段階(友達段階)の人は寄り添って慰めてくれるのですが、この段階の人は慰めはもとより、「悲しませた相手」に憤りを感じてくれます。「うちの○○を泣かせやがって!」という具合にです。

余談ですが、学生時代によくいた「ほら!○○ちゃん!好きっていいなよ!」と人の告白についてくる子は、だいたいの場合、親友だからでなく自分自身の正義感や使命感でやっているので第3段階とはいえません。


一方この段階まで来ると、悲しいかな嫉妬心が芽生えてきます。

例えば、あなたが親友と思っている人が、違う友達とBBQに行った写真をインスタグラムにあげていた時に抱く「え?BBQ行ってるやん。呼ばれてないよ?まあいいけどね」という感情です。

同性にもこうした感情は芽生えてしまうことは、決しておかしなことではありません。それだけ相手のことを親友と思っている証拠です。

友情は、各段階へ進んだり戻ったりしている


以上が”友情の段階”なのですが、振り返ってみて「私、親友いないかも」と感じてしまった方もいたかと思います。

しかし私は親友は「無理に作らなくてもよい」と思っています。
いや、むしろ「作ろうと思ってできるものではない」と思います。

当然、親友が、しかもたくさん居ればより楽しいです。しかし、こうした親友関係を過度に求めてしまうと、相手へ様々なことを要求していしまいます。

「なんで連絡してるのに返信ないんだろう?」

「私は誕生日お祝いしたのに!」

断言します。相手に親友を求める時点で第一段階です。親友にはなれません。いきなり第3段階に移行する訳ではなく、それぞれの段階を行ったり来たりしながら、ゆっくりと第3段階へ移行していきます。

急激に仲良くなったり、ちょっと疎遠になったりしながらフワフワと各段階を行き来します。そして、気づいたらいつも連絡を取り合っている。

この距離感の移動を共に経験するからこそ、われわれ意識が芽生えて親友になっていきます。そのため第3段階に移行していくには、個人差があります。


親友はどうやって作るか


では、どのようにして親友を作っていくか。

それは多くの人と会う、ただそれだけです。

仲良くなり方は無限で、決まった法則がありません。そのため、まずは多くの人と会い、”親友候補”をたくさん増やす。その上で、多くの人と近づいたり、疎遠になったりを繰り返しながら自然と親友になっていく。


そして、ある一定の期間を過ぎたら、また新たに多くの人と出会う。これらを繰り返し行っていくことで、自分の周りには自分の好きな人ばかりが残っていきます。

社会人になってまずやるべきことは、第一段階、すなわち友達候補をたくさん作ることだと思います。この友達候補をつくることが、「私はどのような人が好きなのか」という自分自身の志向性に気づくキッカケにもなりますし、何よりめっちゃ楽しくなります。


その意味で一度に多くの人と出会うことができるコミュニティに所属することは、より豊かな人生を送るための足がかりとなります。


ちょっと長くなってしまったので、このあたりで。

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