【SHOWS STORY】居場所を見つけると人は輝き出す/工藤夏海(Welcome人事)
こんにちは!SHOWS STORY編集部の河田です。SHOWS STORYは、北野唯我がプロデュースするオンラインサロン「SHOWS」に所属するメンバーを紹介する企画です。
今回は、工藤夏海さんにお話をお伺いしました。なっちゃんというあだ名で親しまれる工藤さんは、Welcome人事(コミュニティ内の交流をサポートする役割)など、様々な活動に参加するSHOWS内のムードメーカーです。
取材を通じて、彼女がコミュニティ選びで大切にする軸は「人」であることが明らかになっていきます。SHOWS内でもアクティブに活動する彼女の価値観をご覧ください。
SHOWSに入ったきっかけ
北野さんのことは、「朝渋」という朝活コミュニティ内で行われた、北野さんの著書「これからの生き方」の出版イベントで知りました。非常に興味深い話をたくさんしてくださったのですが、その流れで北野さんがオンラインサロンをやっていると話してくださいました。朝渋のメンバーの中にもSHOWSに入会している方がいて、自分も入ってみたいと思うようになりました。
最後の一押しとなったのが、サロンの紹介文に書かれていた「コミュニティの創立期に関われる」という文章です。他のサロンにも所属していましたが、コミュニティの創立期に関わったことはありませんでした。会社ではないコミュニティがどう成長していくのかを見たかったということもあり、SHOWSへの入会を決めました。
SHOWS内での活動について
私のSHOWSでの主な活動は3つあります。
1つ目が、Welcome人事です。Welcome人事の役割は、簡単にいうと、”居心地のいい場所を作る”こと。新しいメンバーが馴染みやすく、既存のメンバーが自分のペースで楽しめる場所にすることが、私たちの目的になります。私もWelcome人事の一員として、様々なイベントの企画・運営に関わることはもちろん、様々な交流の場に参加し、メンバーとの親交を深めています。
2つ目が、5yearsという社会人5年目までのメンバーが集うサークルの運営です。そもそも5yearsというのは、北野さんが「メンバーにとってSHOWSがもっと素敵な場所になるために、世代別で楽しめる企画を作るのはどうか?」という発信から生まれました。
当初は世代別に分かれたうえで、”SHOWSで学んだこと”をアウトプットしていくという構想でした。しかし、個人的にもう少し肩ひじ張らず純粋に楽しめる場所にしたかったので、「若手の居場所をつくる」という思いで企画から関わりました。
SHOWSに入会したものの、どうコミュニティを活用していいか分からないという方もいます。そういった若手メンバーが、最初に横のつながりを作るための場所にしたいという思いがあります。まだまだ始まったばかりのプロジェクトではありますが、オンライン飲み会を月に1回開催するなど、交流の場を企画しています。
3つ目が、コーヒードタサンです。ドタサンとは、メンバー同士がテーマに沿って緩く語り合う場です。人材系、医療系、コーチング、デザインなど、ビジネス・学び系のドタサンもあれば、コーヒー、カメラ、夢を語る会など、趣味・緩い系のドタサンもあります。
コーヒードタサンは、その名前の通りコーヒーが好きなメンバーが集うドタサンであり、このドタサンには強い思い入れがあります。
なぜなら、私がSHOWS内で初めてできた”居場所”だから。
SHOWSに入会した直後は、右も左も分からず様々な活動を見学していました。コーヒードタサンは、緩く好きなことを語り合う雰囲気がとてもステキで、「自分に合った場所を見つけた!」と参加したその日に思いました。このドタサンへの参加をきっかけに、SHOWS内での活動が広がっていったこともあり、私にとって特別な場所になっています。
アルバイト~就職活動時代
大学の4年間はスターバックスでアルバイトをしていました。スターバックスは小さなころから大好きなお店で、よく両親にスターバックスのコーヒーをせがむませた子供でした(笑)。そんな大好きなお店で働くこと、これが私の小さい頃からの憧れでした。
念願叶い、楽しみながら働いていた大学3年生の頃、時間帯責任者(SSV)をさせていただく機会に恵まれました。任された時間の責任者になり、オペレーション全体を統括する重要な仕事に就け、やりがいを感じる一方で、当時の店長と考え方が合わないという問題がありました。スターバックスで正社員として働きたいと思っていた私でしたが、人間関係をきっかけに「このままでいいのかな」と思うようになりました。
就職するなら東京で働きたい。地元の岩手と東京を往復しながら就職活動を進めました。バイトに穴を空けないために、月曜から木曜は東京で就職活動、金曜から日曜は岩手に戻りバイトというスケジュールで動いていました。正直、精神的にも体力的にもかなり厳しく、一刻も早く行ったり来たりの生活をやめたいという思いでいっぱいでした。
今の会社について
Web集客のサービスを展開する会社で、私はアフィリエイト広告の事業部に所属しています。アフィリエイトとは、簡単に言うと成果報酬型のネット広告のスキームの一つです。
営業職として入社し、入社1年目は広告出稿されるクライアント(広告主)のコンサルティング営業のチームに配属されました。当時は既存のクライアントを担当しながら、新規広告主の開拓も行っていました。
入社2年目からは、広告を掲載していただくメディア側のコンサルティング営業へと異動になりました。そこから約4年間、メディアコンサルティング営業として従事していました。入社3年目の頃には、ありがたいことに大手クライアントを任せていただけることになりました。ですが、担当直後から自分の力不足を痛感。増えていく業務量と社内外のコミュニケーション量に溺れそうになりながら必死の毎日でした。「自分には目の前の仕事しかない」と視野が極端に狭くなることもありました。
入社6年目となる今年の1月からは、営業職から離れ、社内の業務設計、社外とのコミュニケーション設計を担うチームに異動となりました。社内の複雑化している業務フローを見える化し、生産性向上に向けた施策やアイディアを考えるポジションです。施策やアイディアごとにプロジェクト化して動かしていますが、組織を横断したスキームの設計には高い視座が求められ、苦戦する日々を過ごしています。
またWeb業界は変化が激しいので、世の中の情報を素早くキャッチアップしながら、仕組みに落とし込んでいく必要があります。難しいポジションではありますが、とてもやりがいを感じています。
自己開示の大切さ
もともと人見知りということもあり、入社1年目は社内の雰囲気に馴染むのに苦労しました。自分を上手く出せずに、「私の居場所はここじゃないのかもしれない」と思い悩むこともありました。ただ、その時の上司の言葉が自分を大きく変えるきっかけとなります。
「猫の厚着はおしゃれじゃないぞ」
当時の私は、借りてきた猫の状態でした。上司は、自己開示が大事なんだということを伝えたくて、その言葉をかけてくれました。上司の言葉をきっかけに自分を出せるようになってから、周囲への印象が変わりました。私を助けてくれる方も増え、自分の意見も言えるようになりました。
私の中で、「心理的安全性が担保されているか」は大切なポイントです。今の会社は6年目になりますが、高いモチベーションで働けているのも、上司や同期に恵まれており、自分を出しながら安心感を持って働けているからだと感じます。自己開示をきっかけに、職場の心理的安全性が高まっていったので、自分を出すことは大切だなと感じています。
#この一冊からはじまった (自分のキッカケになった一冊)
ジョージオーウェルの「1984」という小説です。
この本は、監視されている世界で主人公が自由のない世界をどう生きるのかを描いたお話です。ここで描かれている世界では、市民の生活が監視されており、思想・言語・結婚の自由もなければ、職業選択の自由すらありません。人間にインプットされる情報さえ操作されています。
私はこの本をきっかけに、「ディストピア」という世界観が存在することを知りました。小説はあくまで仮想のお話ですが、今私が当たり前のように感じる自由を奪われた世界がどこかにあるかもしれない。少しでも「あれ?」と思った違和感から目をそらしてはいけないと考えるようになりました。
というのも、この本を手に取ったのは大学3年生のゼミに入った直後のことです。所属しているゼミでは、政治や行政の制度設計について行動経済学の観点から見て最適なものかを研究していました。ちょうどその頃、日本ではマイナンバー制度の導入が進められており、”別名:国民総背番号制”と呼ばれることもあるこの制度に強く違和感を覚えました。
「マイナンバー制度の導入はディストピア化の温床になりえるのではないか?」
そんな疑問から、物事の表層部分だけでなく、深層にも思考を巡らせ、善悪両面にしっかりと目を向けなければいけないという意識が芽生えました。そのスタンスは、私の全ての行動の基準にもなっています。
最後に
SHOWSの楽しみ方は様々です。北野さんの近くでビジネスに近い取り組みをサポートするという関わり方もできますし、ドタサンなどを通じてメンバーと緩くつながるという関わり方もできます。私はその両方を楽しめていますが、私としては後者の緩くつながれる場を充実させたいという思いがあります。私が参加するコーヒードタサンや5yearsの企画は、メンバーが気兼ねなく参加できる場所にしていきたいと意気込んでいます。
そして最後にもう一つ。SHOWS内には、自分のやりたいことを明確に持って突き進んでいる方もいれば、SHOWSをきっかけにやりたいことを見つける方もいます。私自身は純粋に何をやりたいのか探っている最中ですが、周囲のメンバーから刺激をもらうことで、自己理解が深まっています。ぜひいろんなメンバーとコミュニケーションを取って、多様な価値観に触れて欲しいなと思います。みんな暖かく迎え入れてくれますよ!
編集部あとがき
工藤さんは、「何をするよりも誰とするか」を大事にしており、信頼できる人たちがいる場所を大切にしたいという思いが根底にあります。決して戦略的にキャリアを決めてきたわけではありません。しかし、置かれている場所でしっかりと成果を出そうとしており、SHOWS内でもイキイキと活動している姿に多くのメンバーは良い刺激を受けています。
彼女は現在の会社でも、自分を出せるようになってから、イキイキと働けるようになりました。SHOWS内でも、コーヒードタサンという「自分らしくいられる場所」を見つけてから、活動の幅が広がっていきました。そんな彼女にある背景が、SHOWS内での最初の居場所や気軽につながれる場所を作りたいという思いにつながっているのだと思います。工藤さんの取り組みをきっかけに、SHOWSメンバーの交流の輪がより広がっていくのではないかと、取材陣は強く感じました。
SHOWS STORY(SS)とは
SHOWSメンバーの魅力をインタビューと写真で紹介するプロジェクト。
↓SHOWSメンバーと交流したいと思ったら。個性溢れる仲間が集う場所です。