公務員を悩ませるカスハラについて
こんにちは。
新日本法規出版コミュニケーションデザイン部の松浦です。
「悪口雑言(あっこうぞうごん)」
辞書で調べてみると、「悪口をあびせる」とある。似たような言葉に「罵詈雑言(ばりぞうごん)」、「誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)」などがある。
これら、根拠のない悪口を並べ立てて相手を罵り攻撃するその様からは、相手を思いやる気持ちの欠片も感じられない。少しでも相手を思いやる気持ちがあれば、ふと我に返り冷静さを取り戻すこともできるのではないかと考えるが、最初から、相手を攻撃する意図を持っている場合には、それを防ぐのはなかなか難しいと思う。
また、インターネット環境が整備され、誰でも容易に悪口雑言を拡散させることができる現代において、不特定多数の人がそれにアクセスして囃し立てたり、悪口を重ねたりもする。
人間とはなんとも難しい。
「あかるい職場応援団」
当社では、2021年度に「ハラスメント防止宣言」を掲げ、2023年8月には、厚生労働省の「あかるい職場応援団」 の「みんなでNOハラスメント」ポスターが配られ、当部も漏れなく掲示しています。
これは、厚生労働省(ホーム|厚生労働省 (mhlw.go.jp)が、ハラスメント対策総合情報サイト「あかるい職場応援団」で、職場での指導や勉強会などに活用してもらうために、誰でもダウンロードすることができるようにしているポスターです。
そして、12月は厚生労働省が啓発活動している「職場のハラスメント撲滅月間」だそうです。
カスハラ被害の実態
当社でも最近ハラスメント関係の書籍を数多く出版しています。
そのうちの1冊に、『公務員のための 職務をめぐる不当要求等 対応アドバイス-カスハラ・利害者との関係・職員の問題行動-』があります。
本著者の鈴木智洋弁護士によると、全日本自治団体労働組合が2020年に全国の自治体や病院の職員など、約14,000人に実施した調査では、「過去3年間にカスハラを受けたか?」という質問に対し、「日常的に受けている」「時々受けている」をあわせて46%にものぼったそうです。
そして、カスハラの被害を受けた職員の57%が「出勤が憂鬱になった」と回答しているそうです。
朝起きて、「さぁ、今日も一日頑張るぞ~」という気持ちになれないのは、悲しいですね。
やはり、相手を思いやる気持ちが大切ですね。