#005|投資商品の種類と特徴
さあ、このシリーズは私が私の大切な友人に向け書き続けるものですが、その友人の一人が「虫屋」を自称しており、それが「マジでガチ」。ルッキズムに触れるのは好まない私ですが、しかしながらさすがに「(良い意味で)マジで!?」と言わざるを得ない美貌(←褒めたから写真掲載許して)。
昨日、「かーっくいー蛾 moth」の写真を送っていただき、それがとても格好よく、私が好む(本当は『ハンニバル』が好きで『羊たちの沈黙』は面白く「は」ない)映画『沈黙の羊』をしていただいたのですが、さすがにお顔を載せるわけにはいかないので、彼女の作品をご覧いただきましょう。
じゃーん。
「Papillon(蛾と蝶)」たちの飛び立つ様、美しいでしょう?
とある場所での出店について、「でも周りから「キモッ」とか言われそう」と仰っていましたが、そんなことないでしょう?ねえ、皆さん。
ええ、私は言いました。
「(その場所でこの作品を展示して)一人でも味方ができるなら、その投資はリターン率高いて!!!」と。
投資商品
さて、前回は投資の「商品」と「手法」の違いを一緒に学びました。
今回は、投資を始める前に知っておくべき投資の「商品」について、その「基礎の基礎」を学びましょう!(ひゅーひゅーリテラシー高まるー!)
「投資信託」や「ETF」については、いったん忘れてOK!
まずは、初心者が押さえておくべき「5つの商品」を押さえましょう!
1.株式
株式は、企業が資金を集めるために発行する「証券」です。
株を購入することで、その企業の「一部を所有する権利」を得られます。
株主となると、「企業の利益から配当金を受け取ったり」、「株価が上がれば売却して差益を得る」ことが可能です。
株式の特徴
所有者としての立場
株式を持つと、その企業の「オーナーの一人(ひゅーひゅー!)」になります。ただし、実際の経営に関与することは(一般的には)ありません。価格変動
株価は市場で常に変動しています。その変動は、企業の業績だけでなく、経済状況や投資家心理にも大きく影響されます。利益の源泉
配当金:企業の利益の一部が分配されます。
売却益:株価が購入時よりも上がった場合の差益のことです。
高リスク・高リターン
株式投資は「資産運用」の一つですが、他の方法(この後に紹介する債券や預金など)と比べて「リスクが高い」です。もちろんその分「リターンも大きくなる」可能性はあります。
株式投資のポイント
分散投資でリスクを抑える(リスク分散については後日の記事で!)。
短期的な利益を追わず、長期的な成長を期待する。
投資は余裕資金で行う。
2.債券
債券は、国や企業が資金を調達するために発行する「借金の証書」です。
債券を購入した人(投資家)は、発行者(政府や企業)にお金を貸し、その見返りとして一定の利息(クーポン)を受け取る権利を得ます。
満期(返済期限)が来ると、元本(最初に貸したお金)が返ってくる仕組みですが、必ず帰ってくる(元本保証)わけではないので注意して!
債券の特徴
低リスク・低リターン
株式に比べると価格の変動が少なく、安定した収益が見込めます。そのため、リスクを抑えた投資をしたい人に向いています。
ただし、リターンも株式ほど大きくはありません。
定期的な利息収入
債券を持っている間、定期的に利息(クーポンという言い方をする)が支払われます。この収入は比較的安定しているため、収益の見通しが立てやすいのが魅力です。
満期まで保有すると元本が返却
債券は満期まで持つことで、購入時に支払った金額(元本)が基本的に全額返されます。ただし、発行元の信用状況によっては元本が返ってこないリスクもあります(代表例:企業が倒産した場合)。
国債など一部の債券は元本が保証される場合もありますが、すべてではない点に注意が必要です。
価格の変動
債券も売買が可能で、市場金利や発行者の信用力の変化によって価格が上下します。ただし、株式に比べるとその変動は小さいです。
債券のリスク
信用リスク:発行者が利息や元本を支払えなくなる可能性がある。
金利リスク:市場金利が上昇すると債券の価格が下がる。
インフレリスク:インフレによって実質的な利息の価値が目減りする。
債券投資のポイント
株式よりリスクが低く、安定した収益を期待する人に向いています。
国債(政府が発行)と社債(企業が発行)ではリスクとリターンが異なります。
分散投資を行うことで信用リスクを軽減できます。
「株式」と「債券」の違い
「1.株式」は「企業の一部を所有する」立場で、リスクもリターンも大きい投資方法です。
一方、債券は「企業や政府にお金を貸す」形で、安定性を重視した運用が可能です。
次に「不動産」について説明しますので、それぞれの特徴を比較しながら、あなたに合った投資スタイルを考えてみましょう!
3.不動産
不動産投資とは、土地や建物といった動かせない資産を購入して収益を得ることを目的とした投資方法です。
収益の源は、賃貸による家賃収入(インカムゲイン)や、物件を売却した際の差益(キャピタルゲイン)が主なものです。
不動産の特徴
現物資産としての安定性
不動産は「現物資産」であり、株式や債券のように目に見えないものではなく、形のある資産として持つ安心感があります。
収益の二種類
インカムゲイン:賃貸物件の場合、家賃収入を定期的に得ることができます。
キャピタルゲイン:購入した物件を売却して値上がり益を得る方法です。ただし、物件の値上がりが期待できるのは一部の地域や条件に限られます。
長期投資向け
不動産投資は一般的に流動性が低く、短期間で売却や収益化するのは難しいため、長期的な視点が必要です。
注意すべきポイント
高額な初期投資
不動産は初期費用が大きく、購入時には物件価格のほかに税金や諸経費もかかります。また、ローンを組む場合は借入額に対するリスクも増えます。
維持管理コスト
賃貸物件を保有している場合、修繕費や管理費、空室リスク(借り手がいない場合の損失)も考慮する必要があります。
「おいしい物件情報」は一般人に回ってこない
利益が大きく見込める物件や条件の良い不動産は、プロの投資家や大手不動産会社の間で優先的に取引されることがほとんどです。一般の投資家がそういった物件にアクセスするのは非常に難しい(オイシイ話を持ち掛けてくる輩は99.9%詐欺だよ!)のが現実です。
一見「お得」に見える広告(99.9%詐欺と思って!)には注意し、慎重に判断する必要があります。
市場リスク
景気変動や地域の需要変化によって、不動産価格や家賃収入が大きく変動するリスクがあります。
不動産投資のポイント
慎重な物件選び
利回りが高いように見えても、実際の収支やリスクを計算することが重要です。自己資金の範囲で
無理な借入を避け、余裕資金の範囲内で投資を検討しましょう。プロのアドバイスを活用
信頼できる専門家や不動産会社からの情報を活用しつつ、自分でも十分にリサーチを行いましょう。
「株式」「債券」との違い
不動産は株式や債券のように簡単に売買できる資産ではなく、流動性が低い点が大きな特徴です。
また、情報の非対称性、つまり投資家(買い手)が持つ情報と、売り手や不動産業者が持つ情報に差がありまくり、個人投資家が有利な条件で取引をするのはかなり難しいのが現実です。
これは私の個人的な意見ですが、「利益をるための投資」として、不動産はお薦めできません。
「好きな場所に出合い、この物件で豊かな人生をおくりたい」という場合に限って、自分の人生への投資としては最も高いリターンが得られると思っています。
次に「コモディティ」について説明しますので、それぞれの特徴を比較しながら自分に合った投資方法を見つけましょう!
4.コモディティ
コモディティとは、金(ゴールド)や原油、小麦、トウモロコシといった「市場で取引される一般的な商品」を指します。
これらは「世界中でほぼ同じ価値で扱われる」という特徴があります。
現金はただの紙切れであり、株式や債券には実態がない。
これに対してコモディティ、なかでも特に「金」は持ち運びが可能であり、且つ世界中でほぼ同じ価格での取引が行われている。
アラブの石油王たちが金銀財宝を身体に巻き付けている理由の一つとして、仮に銃撃戦なのどの紛争(有事)が起こった場合、
「紛争が起きた!やべー!ダッシュで逃げよう!」
といって、本当に「そのまま」飛行機などで逃げれることが挙げられます。
紙幣を引き出したり、証券を売ったりせず、その瞬間そのまま逃げても、世界中でお金に困りにくいから、と考えたらイメージしやすいでしょうか?
だって、身体に「コモディティ」をジャラジャラと巻き付けているわけですからね?
ですから金は「有事の金」と言われるくらい、世界でも信用度が高い。
そもそも紙幣というものは、「金が重くて持ち運びが不便、あ!そうだ!紙にしたらええやん!」というルーツを持ちます(かなり雑な説明ですが)。
コモディティの特徴
価格変動の大きさ
コモディティは、天候、戦争、需給バランスなどの要因で価格が変動します。このため、短期的なリスクは高いと言えます。
インフレ対策としての手段
コモディティは、インフレ(物価上昇)時に価値を保ちやすい特徴があり、ポートフォリオ(これはまた後日に学びましょう!)のリスク分散に使われることが多いです。
収益の仕組み
賃貸収入などの利息といった「定期的な収入(インカムゲイン)」はなく、価格の上昇による売却益(キャピタルゲイン)が収益源です。
なぜ簡単な説明で良いのか?
一般投資家にはハードルが高い
コモディティは投資対象としての専門性が高く、価格変動を予測するために経済指標や需給バランスを深く理解する必要があります。
個人が直接取引する機会は少ない
実物の金を購入することはできますが、原油や穀物を実際に保有することは非現実的です。多くの場合、コモディティ投資はETF(上場投資信託についてはまた後日!)や先物取引を通じて行われます。
リスクが高いため初心者には不向き
短期間で大きな利益を狙える可能性がある一方で、大きな損失を被るリスクも高いため、初心者には向いていません。
コモディティ投資のポイント
金(ゴールド)は比較的安定した資産として、初心者にもなじみがある選択肢です。
他のコモディティ(原油や穀物など)は、ETFなどを利用し、慎重に取り組むべきです。
5.預金
預金とは、銀行にお金を預けて利息を受け取る「金融商品」です。
ちょっと意外ですよね?
でも、「普通預金」や「定期預金」などの種類がありますよね?
銀行さんなどの金融機関から見れば、預金は立派な商品なのです。
これは元本が保証されているためリスクが非常に低いのが特徴です。
預金の特徴
元本保証
預けたお金が減るリスクがなく、安全性が極めて高い資産運用方法です。
低利回り
現在の超低金利環境では、利息がほとんど期待できません。場合によっては、インフレの影響で実質的な価値が減少する可能性もあります。今日現在、実際にそうなっていますよ?
流動性が高い
必要なときにすぐに現金を引き出せるため、流動性が高い資産です。ただし、定期預金の場合、満期前に引き出すとペナルティが発生することがあります。
なぜお薦めしないのか?
資産が増えない
預金はお金を「守る」手段としては有効ですが、「増やす」手段としてはほとんど機能しません。資産運用を考える場合、他の選択肢(株式、債券、不動産、コモディティなど)を検討する方が合理的です。
インフレリスク
預金に眠らせたお金はインフレによって価値が目減りする可能性があります。物価が上がる中で、預金だけに頼ると資産が実質的に減るリスクが高まります。
余談ですが、私が高校生の頃、マクドナルドのハンバーガーは65円で食べることができました。当時はハンバーガーチェーンが価格競争を繰り広げていた時代です。しかし、今では同じハンバーガーを食べるのに170円が必要です。これは、原材料費や人件費が上がり続けた結果、物価全体が上昇するインフレが起きたためです。だからこそ、預金だけに頼っていては、お金の「価値が目減り」してしまうことを理解しておく必要があります。
リターンが事実上ゼロ
銀行の普通預金金利はほぼゼロ%に近いため、資産形成を目指す人には全く向いていません。
預金を利用する場合
生活防衛資金として、生活費の3~6か月分を普通預金に置いておくのは良い考えです。
それ以上の資金は、リスク許容度に応じて他の資産運用に振り分けることを検討すべきです。
最後にメッセージ
「預金」はお金を「減らさない」ための手段として有効ですが、資産を「増やす」目的には全く適しません。
安全性を重視しつつ、リスクを分散するために、他の投資方法を組み合わせることをお薦めします!