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日経新聞記事「キッコーマンや味の素、時短調味料で攻勢 総菜に対抗」に注目!

コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。

本日は以下の記事を紹介いたします。
キッコーマンや味の素、時短調味料で攻勢 総菜に対抗 投資テーマを斬る - 日本経済新聞
以下、記事のサマリーです。

新商品開発: キッコーマンの「デルモンテ パットマ! トマトおかずソース」や味の素の「パスタキューブ」など、短時間で簡単に調理できる調味料が続々と登場しています。
消費者ニーズ: 共働き世帯の増加や物価高の影響で、外食よりも費用を抑えつつ、手間を省きたいという消費者のニーズに応えています。
時短効果: これらの調味料は、従来の調理方法に比べて調理時間を大幅に短縮できる点が特徴です。例えば、キッコーマンの新商品は10分以内でトマト煮を完成させることができます。
市場の反応: 時短調味料の人気が高まり、キッコーマンや味の素の売上にも好影響を与えています。特に、キッコーマンは2025年3月期の連結純利益見通しを上方修正しました。
競争の激化: カゴメやキユーピーなど他の食品メーカーも参入し、時短調味料市場での競争が激化しています。
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味の素はパスタ用の固形調味料「パスタキューブ」を2月に発売しました。1袋4個入りで「うま辛ペペロンチーノ」と「香ばし和風醤油」の2種類を提供し、1袋210円前後ではあるものの、1食単価は50円強と一般的なパスタソースより割安に設定しております。

パスタキューブの販売数は目標を1割程度上回って推移しています。10月までに累計200万袋(800万食分)を売り上げ、2024年度の売上高は7億円を見込んでいます。

なお、ロイヤリティマーケティング(東京・渋谷)の2024年の「料理のコスパ・タイパに関する調査」によると、料理時間を短縮するための工夫については、全体で18.8%が「調味料を効果的に使う」といった回答でした。また、同じく「冷凍食品を利用する」が23.2%でした。この「冷凍食品を利用する」について利用頻度を聞くと、「週に数回」(55.7%)と「毎日」(9.9%)を合わせて約7割となっていました。

1食単価は50円強という価格設定についても、ロイヤリティマーケティングの調査における「自宅でつくる料理(内食)」でコストパフォーマンスがよいと感じる一人当たりの価格では、朝食は「500円未満」が8割以上、昼食も「500円未満」が約6割を占め、夕食においては「500円~1,000円未満」が42.0%と最も高く、「500円未満」が4.2ポイント差で続いているところをみると、パスタや具材を含めて、ちょうどよい価格帯なのかなと思います。

味の素はホームページでアレンジレシピを公開するなど、様々な提案を行っています。料理をつくる人の困りごとを解決する味の素に期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。