
日経新聞記事「資生堂『肌の悩み聞く』研究拠点へ改装 低迷打開に期待」に注目!
コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。
本日は以下の記事を紹介いたします。
資生堂「肌の悩み聞く」研究拠点へ改装 低迷打開に期待 革新の現場 - 日本経済新聞
以下、記事のサマリーです。
資生堂は横浜市のグローバルイノベーションセンター(GIC)を改装し、顧客と研究員が交流する新機能を設ける予定です。
中国事業の不振を受け、消費者の声を商品開発に生かす取り組みを強化します。
GICでは、歩行分析やAIを使った肌診断など、消費者の健康と美容に関する新しいサービスを提供します。
資生堂は100年以上の研究開発の歴史を持ち、今後も高い技術力を活かして業績向上を目指します。
------------------
資生堂は1月下旬、国内の中核研究開発拠点であるGICに顧客と研究員が交流する新たな機能を設け、消費者の声を商品開発に生かす取り組みを強化します。
2019年12月期に400億円以上を投じてGICを開設しましたが、1年も待たずに新型コロナウイルスが流行し、GICの一部を一時閉鎖することにしました。
その後再開はしましたが、コロナ禍を経て消費者の嗜好はスキンケアや肌の健康にも広がり、需要を捉えた刷新が必要となりました。
そして、資生堂は2024年春に手を打ちました。「コミュニケーションエリア」と位置付けている1〜2階のリニューアルに踏み切り、研究者と消費者の接点を深められる場を増やします。
一例として「歩容美測定」があります。資生堂は以前から、歩く姿勢や速さなどに着目して歩行の美しさを研究してきましたが、新設する測定エリアでは顧客にセンサーを装着して歩いてもらい、顔の骨格筋や体脂肪、肌の血行の改善につながる歩き方をアドバイスします。
資生堂は欧米や中国など6拠点に計1200人の研究員を擁していますが、GICにはそのうち約700人が所属します。研究開発力には定評がある資生堂ですが、最近は技術を稼ぐ力に結びつけられていないとのことです。
資生堂は逆風下でも従来通り、研究開発費に売上高の3%を充てる意向を示しています。研究力を業績につなげるために、資生堂が取り組む施策に期待しています。
※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。