【怒りをうまく活用する方法】コレを知らなきゃ組織はまとまらない!
部下に「なんでそんな言われかたしなきゃいけないの?」という態度をとられたり、現場をよく知らない上司からお門違いの上から目線でアドバイスされたりしたとき。
「"バカヤロー"って怒れたら、どれだけ楽な気持ちになるんだろう…」
こんな気持ちになったこと、誰でも一度や二度は体験したことあると思います。
怒りの感情と取り扱い方
今回のテーマはズバリ!「怒りの感情と取り扱い方」です。
巷では「怒り」は悪しき感情とレッテルを貼られています。
しかし、実はとても大切な感情なのです。
とくにリーダーシップを発揮すべ立場の人は、この「怒り」のエネルギーをどう取り扱うのか?がキーポイントとも言えます。
本記事から得られること
本記事を読むことで組織やチームをまとめあげるポイントがわかります。
「はいはい、怒らなければチームがまとまるんでしょ」と思った方、違います。
組織をまとめていくためには「怒る」、「怒らない」ではなく「怒りの感情」を上手に発揮し、扱うことが重要なのです。
もし、あなたが自分の「強さ」を今より20%表現できたら、現実はどう変わると思いますか?
怒りたい時に怒れず、イライラが溜まっていただけだった。
それが怒りの感情を表現できるようになると、そもそも相手に嫌なことを言われる現象自体が減ります。
「いつでも怒ることができる」状態にある人は、心にゆとりを持っています。この状態を保つからこそ、怒る必要が無いような人間関係を構築していけるのです。
そういうわけで、まず「怒りの感情」についてお話しする前に大切な前提をお伝えしておきます。
《前提》「怒らない」と「怒れない」はまったく違う
「怒らない」というのは、怒りたくなるような場面でも、その怒りの感情を自分で上手に消化したり転換したり、そのまま発揮したり…
とにかく「怒り」という感情を自由自在にコントロールできている状態です。
「怒れない」というのは、怒りの感情をただ自分の内側に溜め込むだけの行為。そう、「怒り」という感情の下僕に成り下がっている状態のことです。
ちなみに、怒りの感情を自分と相手のために自由自在に扱えないと、管理職はストレスで心が壊れていきます。
そうならないためにも、ぜひ「怒り」という感情を自由自在に操れるようになっていただきたいと思います。
怒りの感情の正体とは?
「怒りの感情」とはズバリひと言でいうと「パワー」です。
どのようなパワーかというと、大切な"コト"や"人"を守るパワー!
そもそも「怒り」は、不当な扱いや理不尽な言動にさらされた時、自分が大切にしているルールを勝手に破られたと感じた時に、人が感じる自然な感情です。
ここで重要なのが「自然な感情」という点。
そう、怒りは人間が感じる自然な感情なのです。
つまり「怒れない」人は不自然な状態にあると言えます。
その結果、心身ともにストレスにやられてしまいます。
さらに言えば、大切な"コト"や"人"を守るパワーが欠落した状態なのです。
実は"怒れない"のを誤魔化していないか?
パーソナルセッションで「部下がいうことを聞かない」とか「組織をまとめることがうまくできない」といったご相談をしてくれる方のほとんどが「怒れない」状態にあります。(このテーマでよく相談があるのは2代目、3代目の経営者さん)
彼らはみな温厚で優しい。そして、自分の本音をグッと隠す癖のある人が多い。
彼らの話を聞いていくと最初は「怒る必要性がない」と言います。
怒るコト自体を忌み嫌うような発言が目立つのです。
しかし、深い対話をしていくと本音が見えてきます。
苦しそうに声を震わしながら「実は怒れないんです」と多くの方が言います。
怒れない人が怒りの感情を上手に活用するための3STEP
怒りのエネルギーをうまく出せない人がまずは試して欲しいトレーニングを紹介します。
STEP1・・・怒れなくなった原因を発見する
STEP2・・・自分の大切にしているマイルールを発見する
STEP3・・・一人になれる場所で大きな声を出す
まず自己との対話によって、怒れなくなってしまった原因を発見しましょう。
次にストレートに「怒りの感情」を表現するトレーニングをします。
最終的にはTPOに合わせた怒り表現のバリエーションを増やしていくのが目標となります。
ぜひ自分の中に眠っているパワーを上手に活用し、大切な"コト"や"人"を守れる人になっていきましょう。
パワーを発揮すれば、組織をまとめやすくなります。
ただし「怒り」の感情に頼りすぎたり、過剰に表現された怒りは組織を。人間関係を壊すことはお忘れなく。
(ここが"怒り感情"の扱いの難しいところですね。個人的にはいざってときだけで充分なものと感じています。)
まずは簡単な一歩からはじめよう!
静かな場所で紙とペンを用意しましょう。
そして、STEP1の「怒れなくなった原因」に向き合ってみてください。
「怒るの嫌だな」とか「怒るような人にだけはなりたくない」といったことを思い出せたら成功です。
独りで頭を抱え込んでいるのは時間の浪費です!
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