役職に見合った責任を果たさない部下への対応方法〜中小企業経営者必読
エグゼクティブパーソナルセッションに寄せられたご相談を元にこの記事を書いています。
責任を果たすには責任を理解していなくてはいけない
結論からいうと、まずその役職者の方が「責任」と「仕事内容」を理解しているかどうかを確認しましょう。
このケースでは、「自分の仕事と責任を理解していない」というのがほとんどの原因です。つまり、悪意があるわけではなく「知らない」または「わかっていない」という状態。
職種に限らず、プレイングマネージャーにこの問題はよく見受けられます。
そもそも、自分の給与の意味を知らないと、役職がついたときに「仕事の内容」がシフトチェンジしたことに気がつきません。
また、役職にどのような仕事と責任が求められているのかを説明し、相手に理解させている経営者はとても少ない。
たとえば、あなたの会社で「部長職の仕事内容や責任範囲」が話し合われたことはあるでしょうか?また、その話し合いの結果が社内全体にオープンにされているでしょうか?
対話して理解をお互い深める
情報開示する
情報共有する
この3つの点が「完全にできている」と胸をはって言える中小企業は、まだまだ少ないのが現実だと思います。というのも、役職こそ属人化されてしまうのが組織の常だからです。
仕事内容を明確にし、そこにどんな責任が発生しているのか、みんなで考え話し合ってみることをオススメします。
今回の相談者が抱える課題は「お互いに理解していない」が根本的な原因です。
相談者は部下が役職について、理解していないことをわかっていません。
部下の方は求められていることを理解していません。
理解の足らないところを話し合いで理解していくことが、解決の第一歩です。
最後に
もし仕事内容も責任の範囲も理解している。しかし「その責任を果たさない」という役職者ならば、選択は「降格の一択」です。この場合は悩むことではありません。
「赤信号を無視しまくって運転している人間がいます。どうしたらいいですか?」という問いに、情を介入させた回答を出すのはナンセンスなのと同じです。経営者は時に、非情と感じられる決断をサクッと下さないと、組織全体のパフォーマンスが下がってしまいます。
決断はスピーディーに、説明はゆっくり丁寧にがキーポイント!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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