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人間理解力は、いつ学んでも遅くないけど。 子供の時代にたくさんの経験が活きてくるはず。(第4の扉)

前回の続きですが、復習から ( 池元 正美 さんの読書会より)
前回:小学校のプログラミング教育なんていらない!

第4の扉「管理能力と職域」

簡単に言うと 従業員・監督者・管理者・幹部と、職域が上がっていくと(後で述べるかもしれないが、この上がっていくっていう感覚自体が間違っているwでも、このほうが説明しやすいので、このまま使おう。)必要とされる能力の比率が変わってくる。
アメリカの経済学者 R・カッツ曰く

・テクニカルスキル
・ヒューマンスキル
・コンセプチュアルスキル


横文字嫌いなので、この本と同様に言葉を言い換えて使います。

テクニカルスキル > 専門能力
ヒューマンスキル > 人間理解能力
コンセプチュアルスキル > 概念化能力

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それぞれの意味をかんたんに説明すると
専門能力は、従業員がものを作ったり、営業したりとその部署で仕事をする上でなくてはならない技術能力です。
人間理解能力は、上司と同僚と部下と自分が何を考え相手が何を考えているか、お客様や外注先が何を考えているかを理解し話し合える能力です。自分の気持ちや考え方を伝え、相手の気持ち考え方に寄り沿うことができる能力です。
概念化能力とは、世の中、会社、現場で何が起きているかを判断し、これから何が起きるかを予想し、何をやったらいいか、何をやらないほうがいいかなどを考える力と、それを言語化して社内に部下にお客様に伝える能力です。
で、この概念化能力が必要なのは、前回まとめたのでそちらをご覧いただければと思います。

今回は、人間理解力について、

どの立場の人もどんな環境においても、必要な能力である人間理解力
仕事上では、従業員・監督者・管理者・幹部などどの立場でも必要だということ、
そもそも人間理解能力とはなにか。
人間理解能力は、上司と同僚と部下と自分が何を考え相手が何を考えているか、お客様や外注先が何を考えているかを理解し話し合える能力です。自分の気持ちや考え方を伝え、相手の気持ち考え方に寄り沿うことができる能力です。


これには、
*リーダーシップ
*コミュニケーション能力
*ネゴシエーション力
*プレゼンテーション力
*アサーション
*傾聴力
6個のひとつひとつ見ていきましょう。

*リーダーシップ
リーダーシップとは、組織の中で目標を定め、チームをつくり(もしくは維持し)、成果を出す能力です。リーダーから連想される先頭で引っ張ったり、指揮を執るといったことでは必ずしもないのです。
※キャリア開発の先生から補足
「「動いてくれない人」がいるのではなく「動かせない自分」問う感覚」


*コミュニケーション能力
コミュニケーション能力とは、一人ひとりの性格や立場を把握した上で適切に接することで、挨拶や雑談の中で、現場を和やかにしたり、常に自分にも相手にも正直に接して相手の価値観を尊重するで、うまくいく能力です。
※キャリア開発の先生から補足
「相互理解であり、お互いの違いを理解することかな」


*ネゴシエーション力
ネゴシエーション力とは、対立する双方共に納得できるよう物事をまとめて、信頼関係を構築するスキルです。前提は「自分の立場だけを考えるのではなく、相手の立場で考えること」です。

*プレゼンテーション力
プレゼンテーション力は、自分の思いを相手に適切に伝え、理解を深めてもらうために必要なスキルです。
※キャリア開発の先生から補足
「周囲の人は「あなたの行動」を通して「理解する」ので、見られているという前提でいることも大切」


*アサーション
アサーションは、自分も相手も大事にして、自分の主張はしっかり行うこと。もちろん、主張はしっかり行うものの、相手は傷つけない、絶妙なコミュニケーション方法です。
※キャリア開発の先生から補足
「人には様々な人権があり、自分の人権を大切にしていいし、同時に相手の人権も尊重できることが大切だよねぇという感覚」


*傾聴力
傾聴力とは、相手の話を真摯な姿勢で聴くコミュニケーション技法で、相手を受け入れて共感する力です。合わせて話し方や表情、姿勢、しぐさといった言葉以外の部分にも注意を払い、相手を深く理解する力です。
※キャリア開発の先生から補足
「<人は「自分のことを聴いてくれる人」を信頼する傾向があるようです>
なので、多様な価値観を持った人と触れ合うことで訓練できるのかもしれない」

人間理解力をどこで身につければいいのか (子供時代)


で、これをどこでどうやって培うかというと、これこそ人と人とのふれあいの中からしか生まれないと思う。しかも子供の頃の付き合いが重要だと思う。
ただ、残念ながら、少子化で、親も一人っ子なら子供も一人っ子、理不尽な兄弟喧嘩もなければ、たまに会う従兄弟もいない、おじさんおばさんもいない、親戚寄りしてもいるのはお父さんお母さんと、おじいちゃん×2、おばあちゃん×2だ。しかも全て大人、子どもにとっては、ほぼ言うことを聞いてくれる人たち。わがままを聞いてくれる人たち。
近所の付き合いもあまりなく、外で大人が声掛けようものなら不審者扱い。保育園幼稚園に行っても話すのは同級生ばかり、家の近所の友達やお兄ちゃんお姉ちゃんと遊ぶことはほぼなくなっている。

そこで、私が前から言っている江戸時代の寺子屋は理にかなっている。
今で言う何故か逆輸入のモンテッソーリ教育だ。
同学年で統一の教育を行うのではなく、
学年が違う子が同じ教室にいて、自分のペースに合わせて、勉強している。
合わせて年長者が年少者に教えてあげたり、わからないことは一緒に考えたり、自分の好きなことできることを伸ばして、学んでいく。
そんな環境の中で、同学年だけでなく、年上の子、年下の子との付き合い。先生の付き合いの中で、それこそ、
*リーダーシップ
*コミュニケーション能力
*ネゴシエーション力
*プレゼンテーション力
*アサーション
*傾聴力
が重要だとわかるだろう。

さらに、もっというと、兄弟が多く、大家族になったり、親戚づきあいが以前のように、盛んになれば、自然と人間理解力も培われていくと思う。
別にいい人ばかりに囲まれる必要もない。
理不尽なおいちゃんにも、口うるさいおばさんにも、 ネゴシエーションやプレゼンテーションでうまく乗り切る力をつけるだけでなく。そんな人も世間にはいるという、許す気持ちも持つことができるだろう。 しょうがないと受け入れることで、次の展開や付き合い方も学べるということです。

みんないい人じゃないし、皆自分を好きでいてくれるわけでもない、自分と同じ考えでもない、その人をどう受け入れどうやって、付き合っていくかと、子どもながらに学べれば一生の財産だし、大学で学ぶ高等教育よりも仕事をしていく上で、生きていく上で重要なスキルだと思います。基礎は実は今までの人生であるはずなのです。

じゃあ子供時代じゃないと無理なのか?そんなことはない。

あの人は、人間理解力が足りないとか、ないとか言って、役職を上げられないとか、技術や仕事をこなす力を認められて責任ある役職やリーダーにした途端、周りとコミュニケーション取れてなかったり、仲間が思い通りならないと悩んでしまう人がいます。
でもそれは、人間理解力がないとかもともと持ってないとかではなく、
*リーダーシップ
*コミュニケーション能力
*ネゴシエーション力
*プレゼンテーション力
*アサーション
*傾聴力
について、習っていないだけでだと思っています。今までの人生で、経験したことを、上記の6項目ついて系統立てて学ぶとすっと入ってまとまってくれると思いますし、、それこそ、その立場になって学んで遅くないと思います。
系統立てて学ぶチャンスをもらえるだけで、人との関係性が改善していくことも多いと思う。
是非自分のグループであの人がスキルがあるからリーダーにしようと思ったときに、人間理解力が乏しいのではなく、一緒にスキルを勉強できる環境を整えてあげればいいと思う。
ということで、今回は、1回の読書会のテーマを2回に分けてお送りしました。
#寺子屋 #モンテッソーリ教育 #モンテッソーリ #江戸時代 #人間理解力 #カッツ #リーダーシップ #コミュニケーション能力 #ネゴシエーション力 #プレゼンテーション力 #アサーション #傾聴力 #キャリア開発 #24の扉

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