女らしさ、男らしさって何?~「らしさ」を手放して、心を楽にする考え方~
「女の子はプリンセスが好き」
「男の子は戦隊ものが好き」
「男の子だから強くならなきゃ」
「女の子だからおしとやかにしなきゃ」
日々の生活の中で、
このような「○○だから××」という性別による固定概念に出会ったことはありますか?
これらの「女らしさ」や「男らしさ」というものを、
性別規範(性役割)といいます。
これには、「女性は家事をする」、「男性は働く」、「女性は弱い」、「男性は力強い」などのイメージも含まれます。
社会から期待される「らしさ」に対して、
疲れたな、少し窮屈だな、と感じたとしても、なにもおかしいことではありません。
そんなとき、知っておくと心が楽になる考え方をここにそっと置きます。
①「女らしさ」「男らしさ」はすべての人に当てはまるという事実ではなく、
「女らしさ」「男らしさ」は社会による「こうあるべきだ」という1つの規範に過ぎない
すべての女の子が必ずしもプリンセスを好きになるとは限りませんし、すべての男の子が必ずしも、戦隊ものを好きになるとも限りません。
すべての女性が、家事や育児、人の世話が得意である必要もありませんし、
すべての男性が、経済的な責任を負ったり、泣くのを我慢したりする必要もありません。
そして、性別は男性/女性の2つだけではありません。
ですので、社会的に求められる「女らしさ」や「男らしさ」に当てはまっていないからといって、自分を責める必要はまったくありません。
②自分の心がしたいと思うことを思う存分楽しもう
これしたい!と思うことがあっても、「これは女性らしくないかも」、「男性らしくないかも」と迷うことはありますか?
これを書いている私は、一時期、「ベリーショートにしたいけど女性らしくないかも」と迷ったことがあります。
しかし、一度髪をばっさり切った後は、とても心が軽くなり、
自分が「髪が長い=女性らしい」という思い込みを持っていたことに気が付きました。
社会的な性別に対するイメージや思い込みは根強いので、迷うのも当然です。
少しずつで大丈夫ですので、「らしさ」を一旦手放して、「心からやってみたいこと」をやってみるとわくわくします。
③自分の思いを安全に話せる場を作ろう
ジェンダーやセクシュアリティを専門とした相談員の方とお話ができる相談窓口があります。
→https://nijiirodiversity.jp/513/
(参考:認定NPO法人 虹色ダイバーシティ「LGBTQ相談先リスト」)
日常生活で違和感に思うことなど、だれかに話すことで、モヤモヤを少しずつ分解できるかもしれません。
Coming trueでも、普段感じるジェンダーの違和感に関して安全に話し合えるイベントを開催予定ですので、気が向いたら遊びに来てくださいませ!
まとめ
性別による「らしさ」に苦しくなったら…
①「女らしさ」「男らしさ」に当てはまらなくても、自分を責める必要はない
②性別による「らしさ」を一旦手放して、心からやりたいことをやってみる
③自分の思いを安全に話せる場を作り、言葉にしてみる
性別による「らしさ」がちょっぴり苦しいな、と思ったら、また読みに来ていただけると幸いです。
では、次の記事でまた会いましょう~。
参考
江原由美子 山田昌弘(2008)「ジェンダーの社会学 入門」岩波書店