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緑の絨毯への道

Cometa伊勢志摩の敷地内にはクラピアを植え付けています。
3月31日に投稿したnoteの記事で2023年からの話をまとめましたが、今回はその続きで、今年2024年のお話です。

4月上旬に外構工事が終わったばかりの頃

法面のクラピアを上下段の平面に移植


2023年に法面に植え付けたクラピアが3月頃から活発に活動を始めてきました。外構工事も終わったので、新しく法面に生えてきたクラピアをむしって、上段と下段の平面の部分に植え付ける作業をしました。

4月末、植え付けられたクラピアが少し広がった

概ね50cm間隔に穴を掘り、鶏糞を撒いて、法面からむしったクラピアの苗を植え付けました。上段は縦12m×横40mって感じの広さなので、2000個くらいです。下段は20m×20mって感じの広さなので1600個くらいです。ちなみに鶏糞は300kgほど撒きました。
そうして可能な限り水をやり続ける日々です。少しでも楽をしようと下の写真の様に灌漑ホースを用意して水を撒いたりしたのですが、水を撒きすぎて、井戸水が減りすぎてしまい、お客様が水風呂に使用する分の水が足りなくなりかけたりしちゃいました。

7月頃のアプローチ

クラピア花の季節


クラピアは6月頃から花を咲かせるのですが、花を咲かせると横に広がる速さがガクンと落ちます。花を切り落としてしまえば横に広がる速さは回復するみたいですが、お客様がクラピアの小さな花を見て喜ばれるので、花を落としちゃうわけにもいかず、クラピア以外の雑草の広がる速さがすごくって、クラピア以上に広がっていく雑草を抜くのがどんどん大変になっていきました。

K3のピンクの花

Venusのオープンデッキ部分につながる法面にはK3という新しい品種を植え付けましたが、こちらはピンクのかわいい花がたくさん咲きます。
花は5月には咲き始め、9月末の現在でもまだけっこうたくさん咲いています。花の密度だけでなく、花の期間もものすごく長いので、楽しめますよね。
ただK3は従来型のK7に比べると繁殖力が劣るので、K7ほどは密度が高くなりません。またオープンデッキからお客様が花火をしたり、バーベキューの油が流れたりと、色々と生育には不必要なものが与えられたりするので、けっこう急激に枯れたり、またそこに新しいクラピアが進出したりを繰り返しつつ、徐々に被覆度が高まっていくという感じでした。

7月頃の法面とVenus

一旦クラピアのコロニーを形成した法面はクラピアの背丈が高くなってきて、遠目にはふかふかの絨毯です。法面を好き好んで歩く人は雑草を抜いているわたしくらいのため、あまり人に踏まることがないクラピアは、上に上にと伸びていくみたいです。

9月末のアプローチ

雑草との闘い


4月はクラピア1ー雑草0ー地面99
5月はクラピア5ー雑草5ー地面90
6月はクラピア10ー雑草40ー地面50
7月はクラピア30ー雑草70ー地面10
8月はクラピア50ー雑草50
そうして雑草をほぼ全部抜いて、9月現在クラピア80ー地面20
って感じまでクラピアが被覆してきました。
アプローチはコンクリート製の洗い出しですが、コンクリートの上にまでクラピアの浸食が凄いです。

9月末の下段ー法面ー上段

8月には雨がほとんど降らず、毎日真夏日(Cometa伊勢志摩は海からの風が入るので、猛暑日には全くなりません。最高温度はほぼ32℃くらいなんです)でした。流石に雑草ですら拡張しなくなってきていて、さらに9月11日のドローン撮影に向けて、雑草狩り強化月間として頑張って雑草を抜いていたので、クラピアがどんどん優勢になっていきました。
クラピアの花の季節が終わりかけてきて、クラピアの増殖速度が上がったのも大きいと思います。
ただ法面では白絹病がちょこちょこ発生して、突然大きな穴があくように枯れてしまう現象が多発するようになってきました。クラピアが一強になってしまうと、クラピアの天敵として白絹病ってのが登場してくるみたいです。

雑草を抜きつつ思うこと

雑草という名前の草はないと朝ドラで神木隆之介が言っていたなあと思ったり、雑草ってこの土地に従来からずっと生えていて、本来はこの土地の持ち主だよなあ。それに対して外来種のクラピアは勝手にこの土地に割り込んできて(まあわたしが植えたんだけど)、さらには自分たちだけを抜いて、クラピアだけを残す残虐行為を延々とやって、まるでガザ地区にミサイルを撃ち込んでパレスチナ人を殺して、イスラエル人だけを増やそうとしているネタニヤフみたいな感じだよなあとか。

ネタニヤフ氏

クラピアってそもそも多年草で、恐ろしく繁殖力が強いのに、それをさらに助けて、あわれな雑草達を抜いている自分は本当に正しいのだろうか?
まあそんなことを平和な日本で考えてもどうにもならないのですけど。そんなかんなで雑草を抜き続ける日々でした。

9月末上段から海を臨む

というわけできれいな緑の絨毯まであと一歩というCometa伊勢志摩でした。

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