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データの世紀

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2019年度の新聞協会賞を受賞した日本経済新聞社の「連載企画『データの世紀』とネット社会に関する一連の調査報道」の次期連載に向けて、このマガジンでは「データの世紀」をテーマに書か…
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#デジタルトランスフォーメーション

泳げデータの世紀:個人情報は石油。枯渇しないように、議論しよう。

 データの世紀は、「世紀」と名前を付けているように、いろいろな考え方や、ルールが変わるのかもしれない。それは、データを提供する側、データを利活用する側、両方の問題なのでしょう。 データ利用側も個人情報について考え始めた データの世紀では、「データは石油」です。この石油がなくなったら、この世紀は終わりです。  この記事にあるように、データの利活用側が、個人情報の取扱いに慎重になるのは、石油を枯渇させないために行われていることかもしれません。個人情報提供者が、個人情報を提供し

泳げデータの世紀:昔から情報は価値だった。それが加速しているだけなのかも。

 私の「データ世紀」に関する連載も、終盤を迎えている。ここまで、データの世紀の泳ぎ方について、新たな泳ぎ方の提案や、じつは古くて新しい泳法の紹介などを行ってきた。そして、ここにきて大きな問題に直面する。それは、この「データの世紀」の第6部、「世界が実験室」に関する考察です。 変質するデータの価値 「データの世紀」は、今で以上にデータの「価値」は上昇するでしょう。しかし、データの世紀以前も、データには価値がありました。今までも、個人のデータにも価値がありました。変わったことは

デジタルトランスフォーメーションに取り組んでいますか【日経COMEMOテーマ企画】

デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉を耳にすることが多くなってきました。ちょうど最近、こんな記事を目にしました。 経済産業省は7月、企業がどれだけ積極的にDXに取り組んでいるかを評価する「推進指標」を公表。35の問いについて0(まったく実績がない)から5(グローバル企業並み)の6段階で、企業に自己申告してもらうそうです。 第1問は「データとデジタル技術を使って変化に迅速に対応しつつ、顧客視点でどんな価値を創出するか、社内外でビジョンを共有できているか」。ビジ

「データの世紀」の登壇者に聞く日本企業のDXへの取り組み

11/1に開かれる「データの世紀 新時代のビジネスルール」に向けて、事前インタビューに参加させていただくことになり、当日登壇する本間さんのお話を聞いてきました。 今回は特にデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)まわりの最近の事情を中心にお話を聞くことができました。 DXと従来のデジタル化の違い DXは最近よく見聞きする単語になりましたが、未だ意味はモヤっとしたものになっています。 すでに仕事や生活の中にIT技術は浸透していて当たり前のものになっているいます。そ

泳げデータの世紀:社長が背中を見せて、泳げ!

 「データの世紀」の連載記事に合わせて、この「データの世紀」で行うべきこと、考えるべきことについて、整理をしてきました、今回は、少し次元を上げて、データの世紀の事業開発や、事業創造について、考えてみましょう。ずばり、デジタルトランスフォーメーションの取り組み方についてです。 デジタルトランスフォーメーションは、誰でも考えられる。 デジタルトランスフォーメーションについて、多くの企業で議論されているようであり、私のようなコンサルタントにも相談があります。おそらく、多くの企業で

【テーマ企画まとめ】デジタルトランスフォーメーションに取り組んでいますか

会社を丸ごとデジタル技術で変えていく「デジタルトランスフォーメーション」(DX)。どのような形で進めていくのが理想なのか。また取り組みを進めていく上での悩みやハードルは。COMEMOのテーマ企画に集まった主な投稿をご紹介します。 泳げデータの世紀:社長が背中を見せて、泳げ!アウトブレイン顧問の本間充さんは、「みんなで議論したデジタルトランスフォーメーション時代の事業について、社長は自ら『その企業らしい事業なのか』判断を行う必要がある」と指摘します。 DXを阻むのは過剰なビ

COMEMOな人々〜vol.2〜本間充さん

「書けば、つながる」日経新聞による共同運営マガジン「COMEMO」 COMEMOでは現在60名を超えるKOL(キーオピニオンリーダー)のみなさんが独自の視点からご意見(オピニオン)をnoteで投稿しています。 また、COMEMOでは毎月KOLをお迎えして旬なテーマに沿ったイベントを開催しています。11月のイベントは「データの世紀 〜新時代のビジネスルール〜」 「COMEMOな人々 Vol.2」の今回は11月1日に日経COMEMO主催のイベント の登壇者のお一人、本間充さん