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ただの日記 #6 BLM

2020年5月31日

夕方までの時間の短さに、毎日騙されたような気持ちになる。

さっき起きたような気分なのに、あれこれやっていたらもう16時10分だ。

アメリカにいる友だちから、ジョージフロイド事件の映像が送られてきた。既に何が起こったか、大体のことは把握していたけれど、自分から全く調べていなかった。いつも、後追いで、猛烈な怒りの塊がムーブメントとして各地に派生した後になってからそれを知って、感情が湧いてくる。それが純なものか、それとも義務感から湧いてくるのかとか、考えてしまう。

酷い映像だった。本当に。
堪えきれずに涙がでる。


2020年6月1日

昨日と今日と、#BlackLivesMatterあれこれについて考えていたらほとんどそれで日が終わってしまった。

アメリカ人の友だちが沢山いる。SNSで日常的に見かける人だけで、たぶん30人くらい。例外なく、沢山の投稿がされていた。ストーリー連投。
参照映像や著名人の投稿をリポストしているものもあれば、何枚かに渡って自分の言葉を綴っているもの。

24時間で消えてしまう前に、全部読んだ。
彼らの多くを共通の友だちに持つ日本の友だちが、「沈黙は罪、みたいな文脈でストーリータグ付けするの暴力的で辛い」とツイートしていた。

沈黙は罪、思うけど、それって、自分で自分に課す以外の罪であってはならん気がする。

2日考えて、なにもわからないまま。
セントラルパークで警察を呼んだ犬のおばさんの目に浮かんでいた、あの生理的な恐怖を前にして、なにを言えばいいんだろう。100年経って変わらないこの状況に、なにを思えばいいんだろう。恐怖は知ることで少しずつ解消に近づくはずだから、メディアの人間になりたいと思った高校生の自分は、合ってたんだろうか。あの頃から思いつく限りの解決策に進展はない。黒人の友達が大切だと投稿したら何かが変わるんだろうか。彼らが私の大事な友人だと知ったところで、あの警察官は膝の力を緩めるだろうか、銃殺される黒人の数は減るだろうか。なにをしたらいいんだろう。

ミネソタの友だちに4年ぶりに連絡をとって、かろうじて何人かの友人の投稿にメッセージを送って話をしてみた。

花火、楽しみにしてたのに、思い出したときには22時だった。悲しいなあ。最近は、どうせ行けもしないフェスに行く夏を夢見て筋トレに励んでいる。3日続けて人と飲んだだけで、かなりのでぶっちょになってしまった。

(写真は昨年2月、ハーレムにて)


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