2000人超のオンラインコミュニティのしかけ人に聞いた、コミュニティ運営の秘訣【コミュニティづくりの現場から#2】
こんにちは、NEWPEACEのプロダクト開発チームです。
前回に引き続き2回目となる「コミュニティづくりの現場から」シリーズ。今回は株式会社HARES CEOの西村さんにお話を伺いました。
前回のnoteをまだ読んでいない方は、ぜひこちらからご覧いただければと思います!
【コミュニティづくりの現場から】とは?
NEWPEACEのプロダクト開発チームでは、プロダクト開発の一環で
・店舗のコミュニティ化に取り組む店舗オーナーの方
・商店街活性や地方創生の文脈で、地域コミュニティの構築の最前線で活躍する方
・先進的なコミュニティ運営に携わるコミュニティマネージャーの方
など、様々な形で「コミュニティづくり」の現場で活躍する方々にインタビューを重ねてきました。
【コミュニティづくりの現場から】は、そうしたコミュニティづくりの現場で活躍する方の工夫や知見を、noteの記事にまとめてお伝えしていくシリーズです。
コミュニティづくりやコミュニティ運営に携わる方の参考になれば幸いです!
今回お話を聞いた人
西村創一朗さん
複業研究家/カタリスト。『複業の教科書』の著者。1988年神奈川県生まれ。大学卒業後、2011年に新卒でリクルートキャリアに入社後、法人営業・新規事業開発・人事採用を歴任。本業の傍ら2015年に株式会社HARESを創業し、仕事、子育て、社外活動などパラレルキャリアの実践者として活動を続けた後、2017年1月に独立。独立後は複業研究家として、働き方改革の専門家として個人・企業向けにコンサルティングを行う。講演・セミナー実績多数。LinkedIn認定インフルエンサー。
参加者2000人を超えるオンラインコミュニティ「U-29コミュニティ」
西村さんが携わる多くの事業の一つに、10代〜20代向けのコミュニティ型メディア「U-29.com」(ユニークドットコム)があります。中学生や高校生・大学生から、会社員や起業家・フリーランス、アーティストやアスリートなど多岐にわたる分野で活躍しているU-29世代のインタビュー記事を、ほぼ毎日更新しているメディアです。
U-29.comの特徴の一つが、Facebookグループ上で形成される読者コミュニティである「U-29コミュニティ」。2021年1月時点で2000人を超えるメンバーが参加しており、イベントや勉強会、各種部活動など活発に活動しています。毎月100~200人単位でメンバーが増え続ける人気ぶりだそうです。
2000人を超えるオンラインコミュニティの運営。
その大変さ、難しさは想像に難くありません。
その裏には、どのような工夫や取り組みがあるのでしょうか?
継続するコミュニティは「種火」からはじまる
2000人を超えるコミュニティが機能するには、参加者による「自律的な運営」が求められます。
そんな時に重要なのが、コミュニティの「種火」になりうる人の存在だと、西村さんは語ります。
西村さん:「コミュニティづくりって、キャンプファイアみたいなものなんですよ。キャンプファイアって、一度火がついたら自然に燃え広がっていくけど、どうしても最初の『種火』は作らないといけないですよね。それと同じで、オンラインコミュニティもいかにファーストフォロワー、セカンドフォロワーを作っていくかが大事だと考えています。」
ただ、コミュニティの「種火」になりうる人は、特別なスキルを持っている必要はないそうです。
大事なのは、マインドセット。ギバー / マッチャー / テイカー等のタイプの中で、西村さん曰く、種火を任せるのに最適なのは「ギバー」タイプ。
ギブの精神を持って積極的に他のメンバーに価値提供できるからこそ、他のメンバーを巻き込み、コミュニティを盛り上げていけるのだそうです。
確かに、学生時代を振り返ると、新しいクラスになった時、積極的にクラスの人に話しかけてくれる人がいるだけでその人を起点に会話が生まれ、それが次第にクラス全体に広がっていき、硬かった雰囲気が少しずつほぐれていくような場面がありました。
「ギバー」の重要性は、私たちの身近なコミュニティでも感じることができますね。
メンバーとの「対話」から、「ギバー」を見つける
とはいえ、毎月多くの人が多くの人が参加する「U-29コミュニティ」内で、ギバーを見極め、引き立てていくのはとても大変そうです。どうやって、「ギバー」を見つけているのかを聞いてみました。
西村さんが大切にしているのが、とにかくメンバーと「対話」することに尽きるそうです。しかも、「対話のきっかけ」づくりも工夫されていました。
西村さん:「会社で新入社員が入ったら、まずその人がどんな人なのか知ることが大切ですよね。同じように、オンラインコミュニティでも、新しく入ってくるメンバーのことを知るための機会をつくることが大事です。」
「U-29コミュニティ」では、新メンバーが参加する際に、「Facebookグループ参加時に答える質問」「参加後の自己紹介」という大きく2つのステップを用意しているそうです。
2つのステップを通して、まずは西村さん自身もメンバーのことを知ることができるそう。そこで光るものを感じた人は、積極的にオンラインミーティングに誘ったりするのだとか。
このように、1対1の対話の機会を惜しまず設けることで、メンバーのことを深く知り、「ギバー」を見つけ出すことができます。もちろん、他のタイプでも詳しく知ることができるので、三方良しのアプローチですね。
大きなコミュニティなのに、運営の方が自分のことを知ってくれていると思うと、入る側も安心するし、貢献したくなりますね。
さらに、「対話」には西村さんが学んだ「コーチング」が活きているそうです。
コーチングのエッセンスである「傾聴力」と「問の力」は、1対1の対話の際はもちろん、オンライン上でのメンバーとのテキストコミュニケーションなど、あらゆるコミュニケーションの場面で役に立つのだとか。
コーチングは、コミュニティ運営に携わる人にとって重要なスキルなのかもしれません。
大規模なコミュニティの運営では、一見非効率にも見えるメンバーとの「1対1の対話」。しかし、大規模だからこそ「対話」が必要なのは、大きな学びでした。ひとりひとりを詳しく知ることで、コミュニティ運営を円滑にし、重要な「種火」の存在も見つける事ができるのです。
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西村さんからお知らせ
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おわりに
今回は、株式会社HARES CEOで、複業研究家 / カタリストの西村さんのお話をまとめてみました!
インタビュー中は、自ら会社を経営される傍らで多くの事業に携わられてきた西村さんならではの知見や考えをたくさんお聞きすることができ、非常に学びの多い時間となりました。ありがとうございました!
今後もヒアリングや日々のリサーチから得られた学びなどまとめてお伝えしていきます。
※「ヒアリング協力できます」という方がいらっしゃいましたら、下記までお気軽にご連絡ください!
info@comcom.app
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NEWPEACEのプロダクト開発チームでは、全てのコミュニティコーディネーターを支援するアプリケーション「comcom」を開発しています。
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NEWPEACEのプロダクト開発チームでは、インターンとして一緒に働く仲間も募集しています。プロダクト開発の初期フェーズに関わってみたい!という方は、お気軽にTwitter等からご連絡ください🌴
ここまでお読みいただきありがとうございました!
書き手 : Kazumi Higashino
編集 : Naoya Higuchi (Twitter : @n_hgc36)