![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124666812/rectangle_large_type_2_c48486dc0dd6433fc7d4a48bd652f3cb.jpeg?width=1200)
きょうの画材「14:セーラー『hocoro 細字』」
以前「with ink.」でご縁を頂いたセーラー万年筆さん。
「文具女子博2023」でブースにお邪魔してきました。
さきっぽだけの万年筆
その際にインクについて質問をする機会を頂けたのですが、
近年増えている、マーカーペンのような鮮やかでお洒落な色のインクは
染料系が多く、やはり顔料系に比べると退色しやすい面があり…
私も万年筆とインク、面白いな~!と思いつつ、この理由で
原画作品の画材からは外しがちでした。
で、今回試しに購入してみたのがこのhocoro。
万年筆のペン先をもつ「つけペン」です。
一般的な万年筆は「コンバーター」と呼ばれる内部パーツが
インクタンクとなってペン先にインクを流し込んでいるので
基本的には万年筆用のインクしか使う事ができません。
でもこれはつけペン式なので、それ以外の水性画材も使えるのでは!
水彩や墨で自家製インク
![](https://assets.st-note.com/img/1702657994365-NOOA8mFZua.jpg?width=1200)
黒系の色は墨を磨った濃墨液が問題なく使えました。
問題は彩度の強い色。最初は透明水彩を濃い目に溶いたものを
試していたのですが、色の出が薄いかな…と思いネットで調べ。
カリグラフィーの技術で「不透明水彩を水に溶いて使う」
という記述を発見し、これは!と手持ちのホルベインガッシュから
赤い色液を作ってみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1702657660506-tCMrWZUGDM.jpg?width=1200)
試し描きしてみると、これがかなりのよい感じ!
![](https://assets.st-note.com/img/1702657865602-RUvdj9g2jD.jpg?width=1200)
インクの色替えの時は、筆のように
そのまま水でちゃぷちゃぷとすすげます。
![](https://assets.st-note.com/img/1702658130681-oFWWexaBQB.jpg?width=1200)
絵の具で描くペン画
![](https://assets.st-note.com/img/1702658232676-kZxcJkhHfF.jpg?width=1200)
始めに水溶きガッシュで色の線を描き入れ、
後から青墨の黒い線をカリカリと描きこんでいきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1702658351470-Hfl25V90g8.jpg?width=1200)
余ったガッシュ液と墨液をかるく混ぜた焦げ茶カラーも。
あえてしっかりと混ぜきらない事で、部分によって赤みと黒みがゆらぐ
面白い色の線になりました。
練りゴムかけは優しく
![](https://assets.st-note.com/img/1702658556476-TJiCPcs7nC.jpg?width=1200)
よくよく線が乾いてから、練りゴムでやさしく叩いて
鉛筆の下書きをクリンナップ。剥がれた水性画材の粉が徐々に
練りゴムの表面にくっついてくるので、汚れた部分は適時取り除きます。
薄めの紙ならペン入れの際にトレス台を使うとスムーズかも?
![](https://assets.st-note.com/img/1702658953987-fB8st0lSlw.jpg?width=1200)
使い終わったペン先はひっくりかえして収納できます。
今回選んだのは「細字」のhocoroペン先ですが、
hocoroは他にも色々な種類のつけ替えペン先が用意されているので
そちらもいつか試してみようと思います。
今回使った画材
・キャロア水彩紙
・セーラー万年筆 hocoro(細字)
・墨運堂 青龍胎
・ホルベインガッシュ フレームレッド
![](https://assets.st-note.com/img/1702659517997-wN6WHgUVxw.jpg?width=1200)
今回もご覧頂きありがとうございました。楽しい画材ライフを!