雑記:妊娠から臨月まで①駆け抜けて妊娠初期〜中期編
◼️7月
なんかダルい。ご飯もあんまり進まない。
平日は最低限の仕事をこなし、帰ってきてからは泥のように眠る。
休日はソファに寝転がってウーバーイーツ頼むくらいしかできない。なんか毎日熱っぽいし。
夏バテかな、と思っていたら生理がこなくなって2ヶ月目に差し掛かろうとしていた。
あまりにも自分と縁遠いものと思い過ぎていて、全然可能性を考えてなかった(妊活はしていたけど、まぁどうせ今回も無理よな〜って思っていた)。
もしかして、妊娠?
すぐに検査薬で確認すると、妊娠の場合に現れる2本目のラインがうっすらと浮かび上がった。妊娠したことの喜びもあるが、やっぱりそうだ!という自分の見立てが合っていたことに対しての喜びのほうが大きかった。
トイレから出て夫に報告する時に、どんな顔していいか分からなかったので、ニヤニヤする口元を無理に抑えようとして、鼻の穴が若干膨らんですごく変な顔していたと思う。
夫のリアクションはわりとニュートラルで、「あ、ホント?やったね」くらい軽かったような気がする。変に大袈裟に大喜びしない姿を見て、なんとなくこの人でよかったなぁと思った。
翌週に近所のレディースクリニックを予約し、正式に懐妊との診断。エコー写真は正直何が写ってるのかよく分からなかったけど、あぁこれがドラマとかでよく見るやつ…と感慨深かった。
ただ、つわりでトイレに駆け込んで、とか、ご飯の炊ける匂いで気分が〜、とかは一切なかった。イメージが先行しすぎていたのでなんか拍子抜けって感じだった。
妊娠がわかった日が夫の誕生日というのも嬉しかった。「誕生日プレゼントは妊娠報告」って、なんだか馬鹿みたいですごくいい。
翌日、会社の上司に報告。やっぱり?って言われた。女の、母の勘は鋭い。安定期に入るまではあまり公にしない方がよい、とのことだったので、ひとまずは一部管理職のみの共有事項となった。
その時は訳も分からず「ほ〜ん、そういうもんなんだな」くらいで思っていた。が、実際は安定期に入るまでが一番しんどかったので、この時期に公にしてもらったほうが仕事やりやすいのでは?と後になって思う。
◼️8〜9月
夏バテのちょっと長いやつ、くらいでのほほんと過ごしていたが、ついにアレがきた。つわりだ。
吐くイメージが強かったけれど、そんなことなかった。まず口の中が24時間気持ち悪い。ご飯もあんまり食べられない。涎が止めどなく出て、吐こうとしても涎しか出ない。吐けたらむしろ多少楽になるのに…くらいの感覚。
飴を舐めたりグミ食べたりして誤魔化してみても、ダメな時は全くというほど効果がなかった。
座ってるだけで気持ち悪い、なんてこともザラで、今思い返すとまともに仕事できていたか怪しい。
特に電車通勤が辛くて、たった3駅でグロッキーになることもあった。何故だか当時は「マタニティマークを付けていると悪意に晒される」という思い込みが強く、優先席にも座りづらかった。自分で勝手に自分を苦しい状況に追い込み、「こんなに辛いのに頑張ってる自分」に多少酔いしれていた。ほんとに馬鹿だなぁ。
しんどい中、食べられるものが少しずつ変化していくのがおもしろかった。
中でも以下の食べ物、飲み物にはめちゃくちゃ救われた。
・かっぱ巻き、いなり寿司などいわゆる雑魚寿司
・酢飯
・モスバーガー
・マックのポテト、ナゲット
・辛いもやし炒め
・うすいコンソメ味のポトフ
・アマノフーズのフリーズドライ味噌汁
・セブンのもち麦梅こんぶおむすび
・オレンジジュース
・キレートレモン
・セブンのパイナップルジュース
特にモスチーズバーガーは栄養摂れてる感あってすごくよかった。あのミートソースはどれだけ体調悪くても食べれる気がする。
逆に食べるとめちゃくちゃしんどくなったのがこちら↓
・鱈の切り身
・亜鉛サプリ
・ドラッグストアオリジナルのめっちゃ安いスポドリ
妊娠発覚後に夫が作ってくれた夕飯でダントツキツかった。なんていうか、臭さがダイレクトにに吐き気と直結する。
亜鉛サプリはネットで「味覚がおかしいのは亜鉛不足が原因かも!」みたいな記事読んで飲んでみたら、亜鉛飲んだ日だけ100%吐くのでこりゃダメだ、となった。やはり素人判断のサプリ服用はヤバい。ほんと馬鹿だな〜。
スポドリは「すべての飲み物の味が濃い」と感じてる時期だったので(実際果汁100%ジュースは水で40%くらいに薄めて飲んでた)、濃さが調整できる粉のやつにしてみたらすんごい不味かった。結局ポカリのイオンウォーターをさらに薄める方法で落ち着いた。
この時期は毎日「早くミスド食いてえ〜」って思ってた。食べたいものが食べられないってけっこう悲しいね。
◼️10月
体調回復せず。仕事が繁忙期に差しかかってきた。でもお客様や同僚には妊娠のことはまだ公にしていない時期なので、できるだけ残業したくない、とか、重いものは極力持ちたくない、とかが上手く説明できずにヤキモキした。
特にお客様の前では「やらないという選択肢はない」ので、機材運んだり走り回ったりするのが本当に気が気でなかった。会社のためとはいえ、もしお腹の子に何かあったら…という気持ちは拭えない。もういっそのこと公にしてほしい、それで多少干されるようなことになっても構わない、と心から思っていた。
◼️11月
ようやく体調も安定してきた。胎動も少し感じられるようになって、やっと妊婦ライフを楽しめるようになった。もちろん念願のミスドも爆買いした。
仕事は引き続き繁忙期で残業も多いが、引き継ぎの関係でいつもと違う人と仕事できるのが楽しくもあった。年明けに産休に入ると決まってから、仕事が嫌じゃなくなった。終わりが見えると楽しい。私みたいなタイプは一箇所でキャリアを積むより、転職しながら時々終わりや始まりを感じつつ暮らしていくのがいいのかもな〜、なんてぼんやり思った。
赤ちゃんグッズを買い揃え出す時期とは聞いていたが、全然ピンときてないのでとりあえずオムツのゴミ箱だけ買った。周囲から「一番に買うものではない」と総ツッコミをいただいた。なんか嬉しかった。
夫と旅行にも行った。静岡の温泉旅館でいいところだった。お風呂で裸になると大きなお腹を他の人に見てもらえることが少し誇らしかった。が、ご年配の女性たちのお腹の方が大きくて、彼女たちの過ぎ去りし子育ての苦労を思ってみたりした。私もいずれああなるのだな…と少しセンチメンタルになった。
行きに寄った芸術の森?みたいなとこでチンチラのふれあい広場があって、2畳ほどの空間を走り飛び回るチンチラに心を奪われた。将来飼いたい動物リストにチンチラが加わった。
夫は晩酌で頼んだ日本酒が効いたようで、2日目はグロッキーだった。かわいそうだったけどかわいかった。
◼️12月
いよいよ仕事も引き継ぎの佳境に入り、お客様にもご報告。お腹もかなり大きくなってきた。胎動も勢いがつき、外からでもわかるほどの動きに。
この時期は有給もちょこちょこ消化していたので、あほみたいに時間と手間のかかる料理(タコスの肉を8時間煮込むとか)がマイブームだった。部屋の掃除や整理もけっこう楽しい。仕事が忙しくなければ家事は好きなほうだな〜と改めて思った。みんなそうなのかもしれないけど。
クリスマスとお正月だけでめちゃ太った。コロナ禍で帰省せず夫と過ごす年末年始は2回目。1月1日、2日にスーパーが開いてないことを知らず、あわや食糧危機に。こんな時にもモスが開いていた。モスには救われてばかりだな。子どもが産まれてもお財布に余裕があればモスびいきで生きていきたいと強く思った。
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