初観戦の衝撃から100回参加。【ビブ人名鑑#1:高橋一彰さん】
ビブリオバトル普及委員会で活躍されている方への、インタビュー企画を始めました!
初めてのゲストは、ビブリオバトル参加歴100回を超える高橋一彰さん。
家族でのビブリオバトルから、ヒッチハイクで日本中の開催にまで駆けつける、高橋さんの行動力の源に迫りました。
高橋一彰さん
1990年生まれ。千葉県在住。ビブリオバトル普及委員。Bibliobattle of the Year 2016 特別賞「ヒッチハイカー魂でみんなをつないだで賞」受賞。ビブリオバトルの参加歴は100回以上。Twitter: @ichi_kazsun
家族でビブリオバトルを
ー 高橋さんのビブリオバトルとの関わりを教えてください。
2013年に、千葉県の船橋市でビブリオバトルの主催を始めました。
その後、もっと手軽に開催できる方法はないかと考えて、家族でビブリオバトルをすることを思いつきました。
ー 家族で行うビブリオバトルはちょっと恥ずかしそうですね。
最初はちょっと恥ずかしいですが、ふだんなかなか話せないことがポロッと出てきたりして面白いですよ。
「こんなことに興味を持ってたんだ」という発見もあります。
また、同じく2013年から年に2回、Skypeを使ったオンライン・ビブリオバトルも行っています。
最近は各地のオンライン開催にバトラーとして参加することが多いですね。
ー 現在感染症拡大の影響でオンラインでの開催が増えていますが、高橋さんはそれよりかなり以前からされていたんですね。
オンラインでの開催が普及したのはよいことだと思います。
ただバトラーの人数が多くなると、オフラインの場合よりも聞き手に負荷がかかるなど、新しい課題も見つかりました。
初めての観戦で衝撃
ー 高橋さんは100回以上ビブリオバトルに参加されているとのことですが、ビブリオバトルと出会ったきっかけはなんだったんですか?
2011年に、通っていた放送大学でビブリオバトル首都決戦2011のポスターを見たことです。
興味が湧いて、秋葉原で行われた決勝戦の様子を見に行ったら、本を片手に5分間語っているバトラーさんたちが格好良くて、自分もあの舞台に立ってみたいと思ったんです。
ー 大学生の全国大会がきっかけだったんですね。その後すぐビブリオバトルで発表されたんですか?
当時は関東でも今のように開催している団体が多くなかったので、翌年6月に名古屋で行われたビブリオバトル普及委員会「春のワークショップ」をホームページで見つけて参加したのが、初めてのバトラー体験です。
ー 千葉県から名古屋まで!初めて発表するためにいきなり遠出したんですね!
そうなんです(笑)
その後、紀伊國屋書店新宿南店やKISSCAFEなどで行われているビブリオバトルに参加して、どんどんのめり込んでいきました。
もともとヒッチハイクの旅行をしていたこともあって、ヒッチハイクで全国各地のビブリオバトルに参加するようにもなりました。
ー 行動力がすごい。
6年越しの夢を叶える
ー 印象深いビブリオバトルはありますか?
うーん、色々ありますが…。
やっぱりさっき言った初めて観戦したビブリオバトル首都決戦2011の決勝戦ですね。
当時筑波大学の大学院生だった、常川真央さんの「ビブリオお兄さん」が衝撃的でした(笑)
ー ビブリオバトルにのめり込んだきっかけですもんね。その後大会には出場されたんですか?
観戦した翌年の2012年から出場しました。
2017年に、初めて地区予選・地区決戦を突破して、本戦への出場権を手にしました。
紀伊國屋書店で行われたその地区決戦も、忘れられないビブリオバトルの一つです。
ー ついに夢を叶えられたんですね!本戦はどうだったんですか?
ありがとうございます(笑)
本戦では『絶望ノート』という本を紹介しました。
幸い準決勝も突破することができ、決勝戦の舞台に立つことができました。
残念ながらグランドチャンプ本は取れなかったのですが、『絶望ノート』を手に入れた紀伊國屋書店の社長さんから、「ゲスト特別賞」をいただきました。
ー 何それ小説になりそう。
本を読む人ではなかった
ー ビブリオバトルを続けてきて、自分の中に変化はありましたか?
本を読む習慣ができたことですね。
ー え、もともと本をよく読まれていたわけではなかったんですか?
全然読まなかったんです(笑)
だから2011年の決勝戦でのバトラーさんのようすがより印象に残ったのかもしれません。
それから、喋り方が変わったと思います。
もともと、あまり相手のことを考えずわーわー話してしまう方だったんですが、ビブリオバトルをしているうちに、「どうやったら読みたくなってもらえるだろう」ということを考えるようになりました。
ー 変化大きいですね!
これからのビブリオバトル
ー 高橋さんの今後の野望はありますか?
最近、コーチングの技術を学んでいて、それとビブリオバトルを組み合わせた有料イベントを検討しています。
ビブリオバトルは無料で行われることが多いのですが、有料のものがあってもいいと思っています。
収益化と言うと難しいですが。
ー わかる。
ー 最後に、高橋さんにとってビブリオバトルとは?
人生を変えるきっかけです。
ー 説得力がすごい!今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
高橋さんは、noteで情報発信されています。
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「ビブ人名鑑」シリーズでは、ビブリオバトル普及委員会で活躍されている方々のインタビュー記事を不定期に掲載していきます。
どうぞお楽しみに!
お読みいただきありがとうございました。
インタビュー・執筆:益井博史
取材日・場所:2020年8月2日(日)Zoomにて
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