私の学校にはヴァイオリンがある

Un violon dans mon école = 「私の学校にはヴァイオリンがある」

フランスは移民大国です。地区によってはフランス語が母国語じゃない住民が半数以上ということも有ります。

子供たちは、家では両親の母国語しか話さないことも多いです。フランスでは幼稚園から高校1年までが義務教育ですので、3歳になると知らない言語が飛び交う世界にいきなり放り込まれます。

言葉が分からない子供たちはストレスで、学ぶどころじゃないでしょう。その影響か、毎年多くの若者が学歴もなく、職もなく路頭に迷っているそうです。

そこに注目し改善案を提唱したのが、"Fondation Vareille" ヴァレイユ家族です。とても太っ腹な一家で、築いた財を教育に投資しました。厳選された移民の多い公立の幼稚園と小学校にヴァイオリンを買い与え、講師も派遣したのです。

学校も子供たちも一切の余計な出費をせず、幼稚園の年中さんから小学校2年生までヴァイオリンを学校の授業の一貫として学ぶ機会を与えられました!

音楽には言葉はいりません。見て、真似して、歌って、踊って、楽器に触れて、楽しい音楽で、学ぶことの喜びを感じてもらおうと言うプロジェクトです。

年中は、12人で45分のグループレッスンを週に1回受けます。

年長以降は、5人で30分の小グループレッスンが週に2回と、12人の45分レッスンも週に1回受けます。合計週3回もレッスンがあります。

各生徒にヴァイオリンが1挺与えられ、年長以降は週末家に持ち帰って練習出来ます。

過去5年の実績は良好で、言語習得と算数の能力が上がったそうです。

2015年に5校から始まり、その成果が認められ、2020年からは40校にまで増えました。今後も増やしていくそうです。

こんな素敵なプロジェクトに2020年9月から参加し、新規参加の3校で年中さんのレッスンを担当しています。

レッスンの様子も紹介していきたいと思っています。次回は面接の様子をご紹介します。

最後まで読んでいただきありがとうございました!




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